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     日知り事典      初夏〜人工

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▲初夏・・・・

▲諸葛孔明・・・・・・諸葛、字は孔明、名は亮。生没年181−234/8/ 。魏の曹操に追われた彼が劉備に見出さ
れて呉と連合して魏軍を破った。劉備後は幼帝を助けて雲南まで平定した。魏軍と再び対陣中に没したが、公表せ
ず、「孔明死して魏を走らす」と言われた。魏はその後、蜀に亡ぼされ、蜀からやがて晋の統一となる。

蜀漢に仕えて20数年で彼は至誠忠義の人としてシナ第一の名声を残した。政治家だったが子孫にも清貧を伝えた。

▲職人・・・・・・

▲職人気質・・・・・・職人かたぎ。昔の職人は律儀だった。仕事に誇りと責任感を持っていた。それが今は消えて代りに
ゼニカネ主義の無責任さになった。「建築」「プロ意識」「公務員」を参照。

食文化・・・・・・食事は先ず神に捧げて感謝し、次は其れを作ってくれた大自然やお百姓さんに感謝し、或いは両
親や今の暮らしに感謝してから戴くものでした。食文化には例えば五行説で言う五穀・五果・五菜・五色・五感・五味・五
臭などがあり、物によって色彩や臭いも異なる。例えばバナナと焼肉とでは色も匂いも全く別である。

所がテレビのグルメと旅行番組では、何処の局も毎回決まってアホなテレビタレントを出して来て「美味しい」とロボット
のように言わせる。テレビでは匂いが分からない。よって見た感じと匂いと味を伝える必要がある。しかし五感も五味も
伝える能力もないとしたら食文化に無知であり、表現方法も無能としか言えない。

食文化は中でも和食の場合は、五方(東南中西北)や五時(春夏中秋冬)を知る必要がある。其の中で五感(視覚・聴
覚・臭覚・味覚・触覚)と五味(酸っぱさ・苦さ・甘さ・辛さ・塩辛さ)で料理を味わものです。要するに物・事を知り、見て楽
しみ、匂いで食感をそそられ、最後に舌で味わう事になる。

所がお茶の間ドラマと業者丸抱えの旅行番組では観光地や歴史の案内が殆どなく、グルメのシーンばかりである。し
かも調和や季節や匂いには一切コメントせずただ「美味しい」だけを連発するロボットタレントが次々食べ歩き続けるグ
ルメ尽くしなので呆れるばかりです。

此れでは単に飽食時代の動物的なえさ漁りの餓鬼道、肉体・肉欲主義を見せ付けるだけであって、「食文化」などは日
本には微塵もないのかと思う。そのような低俗餓鬼番組は、食文化とは別のものであり、其れを見て、其の観光地やレ
ストランに態々出かけて見ようと言う物好きはもういないだろう。

其の点で最近は「地産地消」やスローライフが言われ出した。此れは実に結構な事です。また食文化は月の暦、即ち
月齢を弁えた上で旬の物を味わう事でもある。畑から朝採りしたものが全て新鮮で美味しい訳ではないのである。同じ
形をしていても、DNA操作した苗と自然の苗で出来たものとは違うし、旬の物と温室物とでは滋味が違う。

また、新月のものと満月のもの、化学肥料の味と堆肥で育ったものとは全く違う。農薬漬けと無農薬野菜、水道水で育
ったものと雨水で育ったものの違いも大きい。それらを見分け、味わう事が食文化であろう。其れに対して現代人は何
にも感謝しない。物として、エサとして、商品として食べるグルメを楽しめば良いのでしょうか。

しかも現代は、「早くて安上がり」が命題となり、「豊かな食卓」に見えても実は「食文化」が滅びて、弁当、即ち「餌の時
代」になったのである。ベルトコンベア・システムのレストランや病院食、学校給食などは食文化ではなくて栄養学で「エ
サ」として作る物になりました(「食べる」と「和食」、「加工食品」も参照)。

植物・・・・・・葉と茎と根っこからなる。満月には根から水分をてっぺんまで吸い上げ、また新月には根っこに戻すよう
な行程を繰り返している。ただ春から夏には活発になるが秋には大半が落葉して冬には休眠する。休眠中に凍結すれ
ば細胞が破壊するので、其れまでに水分を出して脱水(枯れた)状態になる。

しかし地下は凍結しないから根っこで生きて活動しています。

植物の成長・・・・・・植物は月の働きで成長する。月は三拍子のリズムを特徴とするので植物も三拍子・三倍数で成
育する。よって対照的に成育するケースは稀であり、殆どが非対称的に発育する。茎の長さも一定間隔ではなく、必ず
等比級数的(複利計算的)に伸びる。植物は無論、太陽の光と月の水と空気と土によって生育する。

彼らは満月に向って根から水を吸い上げて日光で蒸散させるが、風に揺られて其れが一層活発になる。人は風を迷惑
に思っているが、植物にとって風は揺り籠であり、成長の第一のエネルギーとなる。なので温室に入れれば風を入れな
い限り成長が阻害される。温度管理だけで育つのではないのです。

食用植物・・・・・・食料品は総て食用であるが、市販品だけが食用ではなくて、今では食用として知られていないもの
でも凡そ食用になる。例えば若葉の類です。其れが美味しいかどうかは別問題ですがネムノキの葉以外は食用になり
ます。ですから余り心配せず何でも齧ってみるのが自然に親しみ楽しむ事になる。原則として冷たい葉が元気が良い。

其れは水分を吸う(蒸散)力が強いため水分を一杯貯めているからです。

食欲・・・・・・食欲は健康のバロメーターであるけれども、日本では「腹八分目に医者要らず」として過食を戒めて来
た。所が戦後はカロリー摂取の必要性を説く栄養学の行き過ぎにより、殆どの人が過食傾向になり、年を重ねても惰
性で続ける。成長期と働き盛りの食欲は必要だが、加齢と共に食欲は無用となり、害となる。

よって肥満と成人病が広がった。病気は遺伝によっても発生するが、其れより多いのは飽食・グルメ・過食などの生活
習慣による発病である(「やまい」を参照)。

食糧自給・・・・・・日本の食料の自給率は遂に40%を切った。其れは農業の神である月を祭り、月の波に従った
江戸時代から一転して、星を祭る洋式農業に切り替えたからである。だが悲観する事はない。こうしたのは農業政策の
失敗を補完しようとして経済産業政策を採ったからであり、工業化で輸出貿易に力点を置いたからだ。

会社員や工員になったほうが収入が多いから誰も農家の担い手にならないだけであって、輸入が止まって江戸時代の
状況になれば食料が高騰するに決まっている。そうなれば誰もが急いで土地を借りて月を祭り、作物を作るようになる
から自動的に100%自給となる。だから此の意味では心配ないのだ。

目出度し目出度し・・・・と言うのは変であるが、他にも方法がある。例えば江崎グリコは05/3/17「古新聞から食
料」と発表した。古新聞や廃材も同じセルロースであるとして、此れを加工して澱粉にする技術開発を進めて来た結
果、米やパンなどの主成分である「アミロース」を高い効率で生産する技術を世界で初めて開発した。

此れによれば、パルプや綿も主食に転換できるようになり、将来、人口爆発で食糧危機になるのを救えるのでは・・・・・
と言っている。立派だ。科学と言うのは従来、スピードを競って人殺しばかりする軍事面に貢献して来たが、こうしたグリ
コのような研究こそ更に進めるべきだろう。

実際、羊たちは昔から紙を食べますし、パンダも笹を食べています。牛も負けずに藁や草を食べて牛乳や牛肉を作っ
てくれている。其の点で日本は土地が狭い。狭いけれども山国であり、国土の70%が幸いにして森林です。森林は平
地の農業が平べったい耕地で作物を作るのとは桁違いに生産性が高い。森は立体的に生産するからです。

しかも作物の価格に比べれば材木の価格はかなり低コストです。こうした安い材木が無農薬の新鮮な自然食品になれ
るとすれば世界の食料不足を日本が救う事も可能です。材木が厭なら葉っぱでも良い。既に桜や山椒の葉を食べてい
ます。鹿も木の芽を食べているし、人間もタラノ芽を食べたり竹の子を食べている。竹の子も有り余っています。

竹は増え過ぎていますしドングリも食べ方を知らない人たちばかりなので放置しています。其れを化学処理、或いは電
子レンジやバイオの力で食料化できれば良いのです。

植林・・・・・・神代の時代に、スサノオノミコトが船や用材のために木がなくては困るからと心配して、新羅にいた神
子の五十猛命に命じて杉やヒノキの樹種を持ち帰らせ、筑紫や木の国から始めて他の神子たちにも協力させて大八
洲(日本列島)に植え始めたと言われ、紀州には植林の神として神子がイタケル神社に祭られている。

日本は火山国であり、何度も焼け野原になったので豊かな森も何度も滅びた(「屋久島」を参照)。
だから日本は神代から世界一、自然保護でも先進国でした。また幸いにして四季に応じて雨が降るので回復が早い。
こうした神話と共に、日本は今でも天皇陛下が各地に招かれて植樹祭を行うので農林業者も植樹に熱心である。

だが古来和人が守り通して来た自然林に対して、稲作民が平野から拡張して今では山にまで侵出して、其れまでの自
然林を潰して商品作物としての単一種の人工林を広げた。其の結果、生きた山を死んだ山に変え、今は各地で花粉症
被害を拡散させている。自然の森は雨によって育つものであって、人間が手を加えれば滅びるのです。

ましてや農業経営で失敗を続けた農政や農家が、山に手を下しては旨く行く筈もなかった。其の点で横浜国立大学の
宮脇昭名誉教授は、その土地に合った「本来の木」理論を構築して独自の森作りを進めて来た。他方、05年にはケニ
アの副・環境大臣のマータイさんがノーベル平和賞を受けた。

彼女は此れまでに3000万本もの植林をした功績が認められた事による。ケニアの場合、かつては30%の森林があ
ったが、人口増と森林破壊によって商業作物を作る農法のために今や森林が2%以下に激減した。

このため→森林不足→農地不足→水不足→貧困→食糧不足→貧困→過酷な労働→貧困→と言うサイクルの深刻な
悪循環に嵌った。特に女性たちは男性よりも農業と水汲みと子供たちの洗濯と食事など、生活に追われて過酷な労働
を強いられているので、其れを改善しようと彼女が立ち上がって植林事業を始めた。

彼女の提唱した「グリーンベルト」運動の呼び掛けに今では8万人の女性たちが参加していると言う。労働しても今まで
は無収入だった女性たちも、此れによって多少の収入となるシステムです。だがアフリカでは雨が問題である。木は人
手や土だけで育つのではなくて、何より水が必要です。

中国やモンゴルへ植林活動をする日本人もいるが、ボランティアを装った助成金目当てのビジネス団体が何度かスキ
ャンダルを起こした。其の方にとっては植林をする因縁で活動を続けても、其の地に何とかして雨を降らす事が出来な
ければ、ペテン師となる気がなくても「砂漠の緑化」は結局の所、見果てぬ夢の「騙し」になる心配が大きいのです。

今回、マータイさんが来日したが、其れは「愛知博」に招かれて植樹祭をするためだった。何故「植樹祭」なのかと言え
ば、この万博は「愛・環境」をテーマにしたからである。でもそのために広大な森林を削り取った。其の後で県木のハナ
ノキを一本彼女に記念植樹して貰って「環境」を訴えても欺瞞ではないのか

▲女性・・・・・・

女性天皇・・・・・・女性の天皇は天照朝--不合朝--神倭朝・・・皇統第126代・今上天皇までに28人在位(「一神会」会
報06/12/21号より引用)。今の日本では女性天皇の話題が高まって来た。此れはスポーツや娯楽や戦争や経済と言う
欲得の話題よりも優れて、自分の原点を考える切っ掛けとなり、大いに結構な事である。

本来、天皇は性別不問で良い。この日本の国の基礎を築いた神武、祟神、応神・・・など何れも婿養子であったし、歴
史上明らかに女性天皇が10人も存在(実質8人)した事実を見れば、日本の天皇が古来男女不問と分かる。日本は
元々女系家族でした。其れが大陸性の男尊女卑の観念に染まり、男系が正統とするようになっただけである。

ただ06/9/6にキコ様に男児(親王)が誕生した。秋篠宮様以来41年ぶりである。よって女性天皇の問題はいったん世
間の話題から消える。皇室典範の改正論議も先延ばしとなった(「ミカド」、「天皇」を参照)。

女帝・・・・・・女性の天皇。

除夜の鐘・・・・・・釈迦は人間には108もの煩悩が災いする事を説いた。此れは18×6の数字とも意味が重なる。
また歳末の大晦日の除夜の鐘が、108の煩悩の数に合わせて突くと言われていますが、実は1年12ヶ月と24節季、其
れに72候を合計した数であり、強弱54づつで108回、突くのだと言われます。「煩悩」を参照。

▲シラ・・・・・・

地雷・・・・・・地雷は第一次世界大戦から使われ出した卑劣な兵器である。地雷には対戦車と対人用がある。対人
用については現在、凡そ300種があり、世界の凡そ60ヶ国に6000〜1億2000万個も埋設されている。主として
ソ(露)中で大量生産されていて、備蓄(保有)量も2億ヶと推定されている。

しかも其の被害は生産国とは別の、AA諸国の内戦地帯の一般人になるのですから問題が深刻である。例えばルワン
ダでは内戦で1000万個が埋められた。地雷はPMN型(旧ソ連製)が世界で一番多い。

此れは人の足の膝まで吹き飛ばす目的で700発の銃弾を200gの爆薬に閉じ込めたもので、1960年に完成。其の
コストは1個500円程度と安価であるから広く行き渡るので始末が悪い。無論、此の外にも露・中製品も多く、各種各様
の規格なので何処に有るのか不明である上、見つけた場合でも何時爆発するのかさえ不明であり取り扱いが難しい。

対人地雷の種類は@重量反応式、Aトリップワイヤー(引っ掛け)式、B傾斜反応式、C空中へ飛び出して爆発する噴
出タイプ、DPMN式(上記)・・・・などがあるが、隠して埋めた物である以上、第三者が見て地雷と分かる筈もなく、探
索して分かった場合でもどのような種類のものかを判定するのも、どう処理するかも分からない。

しかも内戦地帯では一部で撤去作業があっても他方では埋められて行くのでイタチゴッコです。其処はしかも内戦が終
わっても生活の場が地雷原ですから不安に怯える日々が続く。此のため1999/3に対人地雷を禁止するオタワ条約
を140ヶ国が結んだ。けれども肝心の米中露が加盟していないのだ。

日本からも処理の為に自衛隊やNGOが出ているが一人が地雷原を一日に進めるのは2mである(06/2/7のNHK教育
TVより一部引用)。此れでは如何に広い国土があっても暮らし難い。日本は狭くても地雷原がないだけ幸運です。

白神山地・・・・・・白神山地は1.3万年前までは樺の深い森だった事が土壌の花粉分析で分かって来た。次の世
代は楢に変わった。ナラが広がったけれども8000年前からブナに変わり、今に至っている。2万年前の日本は氷河
期であり、大陸と陸続きだった。其れが1.9万年前に氷河が溶けて日本列島と日本海が出来た。

日本海の海底の珪藻プランクトン分析から2万年前には温暖種がなかったが、8000年前には寒冷種から温暖種に
入れ替わっていた事が分かった。其れは1.2万年前、日本海に対馬海流が出来たからである。このため森には豪雪
が降るようになった。ナラは乾燥にもドカ雪にも耐えられなかったからブナに代わったのです。

つまり対馬海流が8000年前の白神山地にブナ林を増やした。ブナは水を蓄え、田畑を潤し、魚介類を育てる。こうし
た豊かな生活の中で縄文土器が作られた。此れは日本のみならず世界最古の土器である。此処が世界自然遺産に
登録された(05/8/17のNHK総合TVより引用)。

白河夜船・・・・・・京都の白河は川ではなくて地名である。従って船は通らない。旅人が其の白河の事を後になって他
人から「どんな所でした?」と聞かれて「夜、船の中で眠っていたから分からない」と答えた、と言う笑い話。当てにならな
い話、知ったかぶりのたとえ。

▲シラカ・・・・・・

▲白木・・・・・・

新羅・・・・・・以下、引用2件・・・・@「ソウルの語源と天皇家の守護神」2003.8.4Yahoo!掲示板「日本人は百済から
来たのか?」#7576半月城です。出雲でヤマタノ大蛇を退治した素戔嗚尊(スサノオノミコト)は新羅と関係が深い神とし
て有名ですが、その孫のなかに韓(カラ)神と曽富利(ソホリ)の神がいます。

韓神の名は韓国(からくに)に由来すると考えられていますが、他方の曽富利は、新羅の古名であり、ソウルの語源に
なっている徐伐(ソボル)に由来すると考えられています。この二神は単に神話の世界にとどまらず、どうやら天皇家の
守護神ないしはそれにゆかりのある神だったようです。

また、曽富理は『日本書紀』の一書でスサノオが高天原を追放されたときに降りたったとされる新羅の曽尸茂梨(そしも
り)とも関係するようで、国語学者の故・金沢庄三郎はこう記しました。「曽尸茂梨の(助辞)尸を除いたソモリは、徐伐
すなわちソホリと音韻上一致するもので、モとホすなわちmp音の相通である(注)」

金沢庄三郎というと、かつて戦時中は皇国史観の旗手として活躍したので、今ではその説をそのまま受け入れる人は
少ないようです。そうした経歴を考慮して金沢の業績を評価すべきですが、うえのアイディア自体は本居宣長に由来す
るようで、あながち荒唐無稽でもなさそうです。かれはこう記しました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−古事記にタケハヤスサノヲの命(=素戔嗚尊)の子、オホトシの神がイ
トヒメを娶ってもうけた子に韓[から]の神と曽富理[そほり]の神とがある。この神について、古事記伝(本居宣長)には
「(日本)書紀に『素戔嗚尊 その子 五十猛(イタケル)の神を帥いて、新羅国に降り到ります。

曽尸茂梨の処に居はします云々』といふことあれば、その時にこの韓神をも率いて行きたまひて、彼の国にして功など
ありしにや、曽尸茂梨と曽富理とも似たるをや云々。

こは試みにいへるのみなり」といっているが、これは宣長の想像どおり、韓神は園韓(そのから)神であって新羅と関係
があり、また曽富理とは新羅の一名 徐伐[そほる]で、曽尸茂梨と同じ語である。

一説に韓神・曽保利[そほり]の神をスサノヲの尊の子イタケルの命(みこと)であるともいうが、それはいずれにせよ、こ
の神が新羅すなわちソホリの神であることは疑いがない(注1)。
       −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

上の説は皇国史観論者の単なるたわごとではなかったとみえます。最近の学者では上田正昭氏もこうした考えに同調
してか、曽富理をソシモリと共に新羅と密接な関係があるとみています。さらに、上田氏は宮内省で韓神と対をなす園
(その)神が曽富理の神とゆかりが深いとみています。

かつて園神、韓神は天皇家の守護神だったのですが、上田氏はそれらが新羅や百済からの渡来の神であるとしてこう
記しました(注1)。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−曽富理神については、園神説と宮内省に坐す韓神
二座のうち他の一神とする説などがある。

だがこの(古事記)神統譜における曽富理神は韓神とは明らかに区別されているので、韓神二座のなかの一座が曽富
理神であったとする説には賛成しがたい。やはり園神は曽富理神にゆかりの深い神であったとするのがよいだろう。

ソホリとは『紀』(日本書紀)の神話で、ヤマタノオロチ退治の詞章(第4の1書)にみえる曽尸茂梨(そしもり)と関係のあ
る語と思われる。なぜなら『日本書紀』の現存最古の注釈書である『釈日本紀』(述義)には、元慶講書のおりに「今の
蘇之保留(そしほる)の処か」と解釈しているからである。

つまりソシモリ・ソシホル・ソホリはいずれも新羅に密接な地名であった。『紀』の神話に描く曽尸茂梨が新羅に求めら
れていることも注意されよう。とすれば韓神とは百済系の神、園神とは新羅系の神ということになる。ともにわが国に渡
来してきた、いわゆる今来(いまき)の神であった」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

天皇家は百済の神と新羅の神を守護神として永く祭っていたようです。その園神祭・韓神祭は15世紀ころにはすたれ
てしまったようですが、園韓神社自体はその後も存続し、平安京から遷都の際に東京へ移ったようです。したがって、
現在、宮内庁のどこかにあるかもしれません。くわしくは下記に書いたとおりです。

<宮内省の守護神>

(注1)金沢庄三郎『日鮮同祖論』(復刻版)成甲書房、1978(注2)上田正昭「神楽の命脈」『日本の古典芸能』第1巻 
      ++++++++++++++++++

「ソウルの語源と新羅」2003.8.4Yahoo!掲示板「日本人は百済から来たのか?」#7569半月城です。ソウルの語源です
が、都あるいは京を意味するソウル(seo-ul)の語源は『三国遺事』によれば新羅の古名である徐伐(seo-beol)とされま
す。同書はこう記しました。

「国号を徐羅伐、又は徐伐(今、俗に京の字を徐伐というのはこのためである)、あるいは斯羅、又は斯盧ともいう。初
め王は鶏井で生まれたので、あるいは鶏林国ともいう・・・」(注1)

慶州地方で誕生した一小国は、ソラボル、ソボルなどとよばれました。やがて小国は大きくなり新羅と号されましたが、
それにともない中心地であったソラボル、ソボルはその名が京を意味するになったようです。また、ソボルがソウルに変
化したことは容易に察しがつきます。

なお、新羅の国号は『三国史記』によれば、第22代の智證王3(503)年になって正式に採用されました。同時に「王」の
尊号も採用され、それまでの麻立干の称号が廃止されました。新羅の盛代のスタートです。

(注1)『三国遺事』新羅始祖 赫居世王条國號徐羅伐 又徐伐(今俗訓京字云徐伐 以此故也)或云斯羅 又斯盧 初王
生於鶏井 故或鶏林國・・・(鶏のツクリは正しくはフルトリ) (半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/

A古代の任那半島の歴史★【志良岐】国号の読みはシラギ。正しくはシラキ。4世紀以前の任那半島(朝鮮半島)の
南東部にあった国である。神武天皇の兄・稲飯命によって建国される。シラキとは「治らす木」の意味である。

治らす(シラス)は日本古語で「治める」の意味であり、木とは神木、すなわち天孫たる日本皇族のことである。したがっ
て、治ら木(シラキ)とは、「国を治める皇孫」の意味であり、稲飯命の別名なのである。この事実から考えるならば、シ
ラキの国号をその意味と音に合わせて漢字表記する場合、『治良木』と書くのが適切である。

しかし、わが国では昔から志良岐と表記したり、また、新羅と表記するのが一般的ある。神武天皇の兄=稲飯命によっ
て建国され、その子孫が代々の王(キミ・国の主)となった志良岐は、任那半島の南部諸国の中で、日本国(ヤマト)と
もっとも友好関係にあった国である。

その政治制度は、王(キミ)の下に国吉士(クニキシ。コニキシとも呼ばれる)という長官が置かれ、王の統治を補佐す
るという独特のシステムであった。しかし、この制度が原因で、志良岐王(シラキのキミ)は、臣下である第十七代・国吉
士(クニキシ)=金奈勿に王権を奪われることになった。

奈勿は、高句麗と手を組んで謀反を起こし、稲飯命の血を引く志良岐王族を皆殺しにした。そして、志良岐の国号を
『新羅』に改め、自分が新しい王となったのである。金奈勿は金氏新羅の初代王であるが、志良岐人(倭人)ではなく、
朝鮮人である。金氏は謎の一族である。

彼らが、いつ、どこから来たのか、どのような方法で志良岐に移住したのか、それを記した資料はなく、すべてが謎に
包まれている。韓国に伝わる新羅の建国神話によれば、稲飯命が森の中で拾ってきたという逸話があるが、もちろん
作り話である。新羅建国(奪国)者=金氏に関する歴史的資料は皆無なのだ。

以上はhttp://current.bbs.thebbs.jp/[319]abc 06/01/17 23:07 PB2uojTg127739173/e100」より引用。

▲シラク・・・・・・
▲シラコ・・・・・・
▲シラサ・・・・・・

▲シラシ・・・・・・
▲シラス・・・・・・
▲シラセ・・・・・・


▲シラソ・・・・・・

▲シラタ・・・・・・
▲シラチ・・・・・・
▲シラツ・・・・・・

▲シラテ・・・・・・
▲シラト・・・・・・
▲シラナ・・・・・・

▲シラニ・・・・・・
▲シラヌ・・・・・・
▲不知火・・・・・・

▲白根・・・・・・
▲シラノ・・・・・・
▲白羽・・・・・・

▲シラヒ・・・・・・
▲シラフ・・・・・・
▲シラヘ・・・・・・

▲調べ・・・・・・この意味には二つあり、先ず「租庸調」と言う場合は税金の一つであり、またそのための調査の意味と、
もう一つは音楽に必要な音曲(節回し)、音響(響き)、調べ(音節・音調・音程)、音色、音律(リズム・拍子)などの三要
素の一つである。

▲シリ・・・・・・
▲知り・・・・・・
▲尻・・・・・・
▲私利・・・・・・

シリア・・・・・・アラビア語でSuriaは「北の国」。首都ダマスカス。紀元前に王国があったが、16cからトルコ領、その
後フランス委任統治領から1944年独立。史跡の多い農業国。1971年、アラブ首長国連邦の一員となる。国歌「ヘム-ア
ッシリア」。公用語はアラビア語。通貨ポンド(三省堂「外来語辞典」より)。

次も朝日から引用。1946年、フランスの委任統治を経て独立。67年、第3次中東戦争でイスラエルにゴラン高原を占領
される。70年、急進派と穏健派の対立が激しくなる中、無血クーデターで穏健派のハフェズ・アサド氏が首相に就任。71
年、アサド氏が国民投票で大統領に。

76年、レバノン内戦に介入し、軍を駐留させる。79年、米国務省がシリアを「テロ支援国家」に指定。現在まで続く。90
年、湾岸危機では、多国籍軍に参加(イラク国内での戦闘は拒否)。94年、アサド大統領がクリントン米大統領と会談し
てイスラエルとの和平実現に向けて動き出したが、ゴラン高原の返還などが問題となり物別れに。

2000年、アサド大統領が6月に死去。次男のバシャール・アサド氏が大統領に就任。05年、隣国レバノンでハリリ前首
相が爆殺されるとシリアの関与が疑われ、大規模な反シリア・デモに発展。同国に駐留させていた軍を撤退させた(以
上、06/10/19の朝日記事から引用)。

▲シリカ・・・・・・火打石。二酸化珪素。
▲シリカゲル・・・・・・乾燥剤。ゼラチン状のシリカ。
▲シリコン・・・・・・珪素。SI

▲シリコン・・・・・・珪素樹脂。耐熱・耐酸・電気絶縁性が高い。防水・防塵材料。

▲シル・・・・・・
▲知る・・・・・・

ジルガ・・・・・・ジルガはパシェトン人の長老会議の事。アフガニスタンのロヤ・ジルガは全会一致が原則である。こ
のため延々と議論を尽くす。遊牧民族にとって草や水場の利用権は部族全体の命に関わるから、外の部族と揉めても
簡単には引けない。引かなければ血が流れる。

其処で全会一致になるまで辛抱強く話し合うと言うジルガの知恵が生まれた。因みにロヤとは「大きい」事。其れに対し
て日本の自民党もかつては「多数決」(別項参照)、または総務会での全会一致が仕来りだったが、小泉郵政民営化法
案から独裁的な「全会一色」に変化した(05/9/25の毎日より引用)。

シルク・・・・・・絹。

シルク・ロード・・・・・・シルク(絹)の道。名付け親は19cドイツの地理学者・リヒトホーヘンが「ヒナ」で紹介した事
による。以来其のコースには諸説があるが、要するに中央アジアを横断してシナからローマ帝国など、西欧に絹や香辛
料を運んだ隊商道である。

だがもっと昔に玄奘三蔵は長安からトルファンへ1年掛けて歩き、水のない熱砂の海を歩いてクチャ(クマラジャが生ま
れた国)からルンビニ(ネパール)を経て北インドへ出た。ルンビニは釈迦誕生地、またクシャガラが入滅地であったか
らだ。

シナから言えば長安から出てゴビの砂漠からタリム盆地(楼蘭)を通ってヒンズークシ山脈を通過するコースの外、幾つ
ものルートがあった。例えば長安(西安)から秦の始皇帝陵、そして@4000年前の古河墓遺跡のミイラがある楼蘭、
ペゼクリク千仏洞のあるトルファンルートA草原の道・風の民のモナリザがある西域のタクラマカン砂漠のルート。

次はB敦煌石窟やラピスラズリの輝く天山南路ルートC青海の天空を往くような西夏・カラホトルートもあったろう。また
D永遠の都・西安からカシュガル・ルート・・・・なども有名だ。中でも敦煌は、北魏時代に仏教伝播のルートとして栄え
たので、今も石窟・石仏が有る。

仏教が伝来したのはこのルートが多いので、日本にとって先進文化は全て西から渡来し、その文物はシルクロードから
伝播して朝鮮ルートで舶来したとの固定観念がある。その典型的なものが聖武天皇時代の奈良の正倉院に納められ
ている。だが日本にとってはそれ以来高々1300年間の交易ルートである。

頭が堅い連中と「西方を浄土」と決めて信仰する帰化系浄土教徒たちは此の観念を決して離せない因縁を持つようだ
が、中東や西欧に出向くだけなら態々危険を冒して海を渡り、遠回りの南コースを迂回して険しい山脈や熱砂の砂漠を
行く必要は全くなかった。

北京から西は平野であり、草原の帯が8cまでは突厥のいたカザフスタンまで伸びていた。要するに好き好んで無理に
砂漠に入ったり天山山脈を越えなくとも良かったのです。或いはシルクロードなど使うよりも、樺太から歩いて黒竜江
(アムール川)に至り、其処からバイカル湖に出る北周りルートのほうが徒歩でも行けた。

このコースの方が距離も近く、早くて安全、しかも確実なルートだった。急ぐ場合や荷物があるときは小さな船や馬を使
えば良かったのです。

▲シルタ・・・・・・
▲シルナ・・・・・・
▲シルハ・・・・・・

◆しるべ・・・・・・標。導。北島三郎さんの演歌にも「標」が出ました。「損か得かで生きるよりも、嘘か誠で・・・」と唸って
見れば、人生をもう少し深く味わえるかも知れません。さてヒジリの標は「見柱」を参照。

▲シレ・・・・・・
▲指令・・・・・・

死霊(亡霊・幽霊)・・・・・・マカル玉(魂)。人の死は魂と魄に分離する事である。魂は天空に、魄は地下に進む。とも
あれ人は何がなんだか分からない内に死に、もしくは「分かったつもり」で死んでも何分「初体験」の事なので、往生して
気が付いて見ると、意外な局面に当惑する。当惑して迷うのは生前の行いからです。

生きている人は普通、死者を嫌い、更に墓地を嫌うし葬式にも出ないからだ。そうした所が不気味と誤解しているから
言って置けば、こうした所は意外に清浄です。ある程度の念は此の世に残っていても幽霊などになって出ない。しかし
誤解した人は墓参りや葬式を嫌って、「自分はまだ死なない」と他人事のように思っている。

或いは死を恐れて自分の命をもっと伸ばそうと病院へは小まめに通うものです。病院はしかし、延命よりも一番人殺し
が旨い所であり、しかもその数も数知れない。従って此処が、夥しい死霊・亡霊の捨て場となっている。そのような魂魄
が未分割の間を亡者、または幽体と言う。

其処で大多数が死んでから、大いに悔やむ事になるらしく、従って手を尽くして現世の身内に頼ろうと働きかけを行う。
所が見えないために相手にされず、思い余って他人にも働きかけるし、実際に憑依してしまうので、健康な人が病院に
出入りすれば必ず病人になる仕組みです。だから病院は何時も繁盛し、患者に事欠かない。

幽体はまだ霊界の厳しさを知らない世界なので聊か勝手な振る舞いをして災いを及ぼす。こうした場を「穢れた所」と見
る目を持たなければ、幾ら精神医学があろうと、病院を綺麗に建て替えようとも一向に病人が減らない。さて、身内に
は死者(幽体)が憑依出来るし、しなくても夢や夢告をする。此れは余り問題がないが、問題は他人です。

他人には死霊・亡霊が幽霊に見えるし、時には邪に憑依した場合はその人に災いを及ぼす。身内とか悪意のない幽・
霊体は温感を漂わせるのに対して、取り分け他人の死霊と蛇・ケモノ霊や邪霊の場合は普通、悪寒を及ぼすので其れ
と察知できる霊媒体質の人もいるものです。

しかも普通の場合、正面から来るよりも側面や後頭部から侵入するので特に滝行の場合などは単独で行わないほうが
良いのです。座禅や瞑想であっても、断食などで体力が低下している場合は場所を選ぶ事は無論重要であり、しかも
単独で好んで試行したり習慣的に行うような事は禁物である。

何れにせよ、このように生きている他人に憑依して障害を表す事を霊障(別項参照)と言う。其のほかにも死霊・亡霊・
幽体が幾多の病や災いを齎すので、此れを取り除こうとするのが病魔退散の祈祷や「祓い」であり、除霊や浄霊とも言
う(別項を参照)。だが本当に其れを祓うには、49日や命日の供養など、身内の弔いが一番良いのです。

特に自殺者を出した場合は懇ろに供養しなければ後をひいて何人もの死者が続くとか七代祟るケースが多い。供養
(弔い)は身内の者が世間体を気にしてはならない。身内が彼の悩みを全面的に受け入れる事であり、世間的な評価
で突き放したり家族が裁いてしまえば死魂の立つ瀬がなく浮かばれない。

此のため、同じ苦しみの体験を生きている側にも味わわせようと死霊が働く為に引き続いて災いを起こすのです(下記
の「死を迎える」を参照)。

▲シレタ・・・・・・

知床・・・・・・世界自然遺産。突き出した丘、と言う意味のアイヌ語が知床の語源である。此処には流氷が流れ着く。
その下は豊かな漁場である。流氷はロシアのサハリン沿海で発生して流れて来る。海流で運ばれて来る。此処に東樺
太海流がある事が2001年に国際観測船によって明らかとなった。幅150km東西1000kmの海流があった。

氷の下には珪藻が増えて、其処に天使のような大量のアミが増える。其処に大量のカタクチイワシがやって来る。其れ
を餌にするためにサケやマスも集まり、ヒグマを育てたり鯨もやって来る。こうして長大な命の輪が出来ていた。アムー
ル川から豊かな養分を運んで来て、世界有数の豊かな漁場を作っていたのです。

世界自然遺産に登録(05/8/17のNHK総合TVより引用)。

▲試練・・・・・・
▲シロ・・・・・・

■城・・・・・・・城は武家の領主の館であり、武家の役場であり、天主は言わば暦の観測場でもあった。無論、其の地方
の当代随一の技術を駆使して建てた結晶であり、其の地方の建築文化のシンボルであり、従って当地の財産であり、
其れが同時に厳しい武士の武き心を養った。例えば姫路城は白鷺のような風格がある。

ただ、其の美しさの反面に有る威圧感が、無言の防備となって一度も戦火にまみえる事のない城として今も残り、世界
遺産として海外からも注目されている(の素性を参照)。


▲シロアリ・・・・・・

シロガネ・・・・・・日本には元々火色金(ひひいろがね)、黄金(こがね)、白金(しろがね、プラチナ、)、(赤が
ね)、クロガネ(カンナ、鉄、悪がね)、・・・等があったが、中でもクロガネは盛んにカンナ流しで作られた。日本には良
質の砂鉄が幾らでもあったので世界一の産鉄国だった。

所が日本は何処も酸性土壌の上、湿気が多く、このため直ぐに錆びるので鉄は「悪がね」として敬遠されたし、古代の
鉄器も現在、発掘品として出土する例が少ない。よって考古学者が「総て渡来した」と解説しているが、無論誤解であ
る。

火山国である日本は古来、冶金と鋳物技術が進んでいたが、鉄器については錆防止のため鍛造技術を発展させた。
しかし強度が増しても劣化が早いために決して神器には使わず、3250年前頃のヨーロッパのヒッタイトに伝わった。
中東なら乾燥しているので鉄の劣化が進まないからだ。

其の鉄剣で彼らはエジプトを侵略したが、エジプト文明には日本のシロガネ技術が伝わっていた。当時の遺物として例
えば今も「テーベの小箱」が残されている。此れはプラチナ製の小箱でした。だがヒッタイトが物を奪っても、そうしたハ
イテクはヨーロッパには伝わらなかった。プラチナは高温処理しないと溶けない金属です。

このためヨーロッパでは近世まで「冶金で出て来るやっかいな金屑」として捨てられて来た。ヨーロッパのハイテク技術
者だった錬金術師たちは金さえ作れず白金も捨てていたのである(プラチナを参照)。

の素性・・・・・・今の人に「城」と言えば、姫路城とか鉄筋コンクリートの大阪城をイメージするが、本来の城は山城
でした。櫓も白壁の城壁もなく、天守閣もないのが極く一般的な古城でした。城の字が「成る土」と書くのはこの為です。
城の元字や意味は「依り代」の「代」であり、其処は古墳でした。

古墳は先祖の御魂の鎮まる「依り代」であり、其処に壇を設けて「代垣」とした所でした。古墳時代に膨大な尽力で先祖
たちが築き上げた山代を、戦国乱世のドサクサに武将たちは一夜城のような俄か作りの根小屋を建て、立て籠もった
のです。此処は氏族の氏神が眠る所でしたから、其の先祖を守ると言う大義名分が立った。

しかも其処なら「先祖のご加護がある」と信じられた。だから一族の旗を上げて陣を張り、俄かつくりの掘り切りや郭(く
るわ)を設け、やがて根小屋(宿所)を建て、石垣を積んでより堅固な城に建て替えて今見るような城砦に仕立て上げて
行った。古墳は小高い丘ですから元々見晴らしが良くて敵の襲来を見張るのに適していた。

幸いにして古墳には環濠もあり、此れも防御に役立った。当時は其れも水田の用水池に使われていたが、其れもチャ
ッカリ転用して石垣で囲んでお濠にしたのです。

▲しわ・・・・・・
▲皺・・・・・・
▲紫波・・・・・・

師走・・・・・・師走(しはす)とは12月の事である。とするのが今の常識ですが、「師走」と言う言葉は、厳密には旧暦
の月名ですから西暦の12月とイコールではない。少なくとも「師走」の言葉を使う場合は、西暦の場合は1〜2月の時
期と心得た方が良い。

そして例えば歌謡曲や小説などに「師走の風が冷たい」とあれば、人は何となく12月の年の瀬を想像して納得してしまう
が、12月よりも実際は1月〜2月の方が風は冷たいモノです。とすれば其れは懐具合の寒い人が共感できる言葉に過
ぎない。

例えば借金を抱えている人が12月のボーナスがなくて嘆いている場合には痛く共鳴できるかも知れないが、師走の時
期とは違うのです。また旧暦は晦日で終わったので大晦日と言う日はなかった。

▲しを・・・・・・
▲しを・・・・・・塩を参照。

死を迎える・・・・・・・・・人生、最後は「惜しまれて」死ぬのが一番です。このため武士たちは主君や死地を選んだ。
死後は肉体も時間もなくなる。有るのはハッキリした意識であり、数字式の時間ではなくて方位の視点である(死霊を参
照)。方位は終焉の地を基点とする。

よって霊体は其の基点、または縁の有る人(子孫、血筋)をより所として働き掛ける。このため暦・方位と遺品(依り代)
とが大変重要性を持って来る。だから古人は死地を選んだ。

例えば武士は「武士の本分」や道を究めて其の本筋の道を生き、「いざ鎌倉」と言う時は死出の旅を飾るために豪華で
高価な道具を揃え、煌びやかな鎧に身を包んで華々しく散った。とすれば実に死に方が旨かったと言える。

この点で、西洋のナイト(騎士)とは異質です。ナイト達は一律に「右へ倣え」とするユニホームのような規格のブリキを
継ぎ合わせた鎧しか着けなかった武人・雑兵である。南蛮の海賊たちもセーラー服と言う規格品をユニホームにした。
其れに比べても武家のように最後を飾って惜しまれて死ねるのは恵まれた人でした。

若死の場合は、仕掛けた仕事や責務が頓挫するものの、実は其れから解放されて楽になる。しかも若死なら世間の同
情が集まるし、惜しまれて高く評価されるし保険金も多いから遺族を助ける事にもなります。こうした場合はあの世で希
望すれば確実に人としてまた再生する資格を得る。

だが現在のお年寄りたちのように、長生きだけが唯一の楽しみや生甲斐と言うレベルでは無理だ。自分の保身の為
に、人の懐から掻き集めた保険年金で病気療養・介護を受けてだらだら生き永らえている場合はチットモ惜しまれる事
はない。如何に孫子を可愛がっても空しく無駄な事です。

こうした場合は何時の世間の風も冷たく、尊敬されることもなく、家族にしてもかなり薄情と分かって来ますから長生き
が楽しくない。お年よりは実の所、周りから疎まれて死が待たれている存在であり、死ねば寧ろ家族が「介護の苦労か
ら開放された」と安堵し、厄介払いが出来る。

要するに死して喜ばれ「祝われる」立場である事を弁えてアキラメるのが肝心かも知れない。例えば遺産を残そうとも
功徳にはならず、内輪揉めの種にしかならない(遺言を参照)。

とすれば、こうした場合は長生きするほど反比例的に再生の機会が少なくなります。平均寿命以上に長生きしても勝っ
た事にはなりません。友達がだんだん減って来て寂しくなります。とは言え年を取ったからと言っても中々死ねないもの
です。よって「お迎えがまだだから」と自嘲する事となる。

そうなるのも、今生が最後の人生(来世は虫か獣)となる人の「死に花」をご本人と周りとに見せている訳です。若造?
(筆者)が先輩に向かってこの様に可愛げのない事を言うのは生意気かも知れませんが、此処は是非一つ、「皆より先
に逝って、一番良い席を取って待っているからな」と言うくらいの度量が欲しい(カラ元気でも良いから)。

老いて弱って古びた肉体を大事にする余り、だらしなく生き永らえる考えはもう捨てて、次はピッカピカの新品の赤子と
して生まれ変る工夫をすれば良いのです。自殺(別項を参照)は問題外ですが、死を恐れたり目を背ければもっと死が
恐ろしくなるだけで何の解決にもなりません。死から逃げても無駄な事です。

其れよりももっと近づいて、霊界を知ろうとする方が楽であり、先祖の墓参りか系図でも描いて先祖に近づく事。其れが
次の世を楽しみに待つ様に変わる潮時、「発つ鳥、跡を濁さず」の心得かと。

▲しん・・・・・・
▲しん・・・・・・

・・・・・・始皇帝は259〜210BC7?の人物で名を政と言い、前221年に周りの6ヶ国を倒して天下を統一した。匈奴
を討って長城を築いたが、急激な工事が災いして彼の死後数年で帝国は瓦解した。今の日本人は彼の始皇帝の陵に
驚嘆するが、其れは方形モニュメントであって驚嘆するに値しない。

巨物ではあっても権威有る日本の天子の円墳とは格段下位のものでした。1974/3月、農地から兵馬俑が発掘された。
一号坑には6000体の兵馬俑が整然と並んでいた。陵は二重の城壁に囲まれ、東西345m、南北350m、高さ76mの
墳丘であり、地下には宮殿が造営されたと言われる。

確かに絶大な権力をしのばせる規模では有るが、巨漢・居館を権力や文明と誤認して巨艦巨砲主義を見せる風土性
の遺物に過ぎない。

(晋国)・・・・・・・・3つの晋があり、先ず春秋時代のシナの国号、12列国の1つ。周の成王の弟の末裔で姫姓。文
公の時に楚を破り周を助けて発展したが、前276年の時、39世で約700年の歴史を閉じた。次に洛陽に建てた晋は、司
馬炎が三国の魏に代って建てた西晋。280年に呉を滅ぼしたが五胡の乱により、4世で316年に滅亡。

翌年に南京に東晋として再興したが五胡16国の乱のために265-415年の歴史を15世で終わった。其の後にまた後晋
が五代の1国として建つが、936-946の10年間で2世の時に遼に滅ぼされた(広辞苑)。

▲清(清国)・・・・・・・・シナ、最後の王朝。始祖は満州族のヌルハチ。首都は奉天、其の後に北京。辛亥革命の結果12
世で滅びたが、明国以後の1616-1912年まで約300年の歴史を綴った(広辞苑)。今、故宮が世界遺産として残る。殿を
テンと読み、殿の玉座の天井には金龍が彫られていて、大きな金玉が吊り下げられている。

天子に相応しくない者が此処に座れば、金龍の金玉が落下して其の者を殺すと言う仕掛である(07/1/19のNHK総合
TVより一部引用)。


神意・・・・・・神の心。神に占って人のなすべき行為を尋ねる事。その神意を質す方法としては各種あるが、代表的
なものに鹿占、亀卜、粥占・・・・がある。探湯や相撲も占いの一部でした。近代物質科学文明社会ではこれ等を迷信と
して否定するが、それこそ逆に愚論である。古の日本人は此れを迷信とせず、神意を推し量るものとして恐れ従った。

例えば何処かに紛争が起こったとき、この種の占いで決着を付けた。だが其れが果たせなかった場合は戦争となる
が、それでも相撲の様な勝負で決着をつけ、或いは源平の戦いでも大将戦で終わらせた。将棋の場合も王のやり取り
で終わる。全員で戦う愚を避けて、大将の勝負で何れかの首を取れば終結する知恵が有った。

其れに対して近代社会とは言って見ても、出来の悪い政府を持ったら外交交渉とか、政治的にも尻拭いが出来ずに大
戦ともなれば多数の民にとっては迷惑でしかない。其処で多くの犠牲を出さない知恵としてこの兵法を採ったのが日本
の先人の知恵でした。其れに比べて近代戦はどうか。

20世紀は総力戦と熱戦で殺戮を続けて「戦乱の20世紀」としたのであるから何と愚かではないか。とすれば、これこ
そ占いを迷信とする蒙昧な科学的観念(迷信)であり、神意を無視すればこの様に無能な政治家を蔓延らせるだけと
分かる。

シン・・・・・・古来シナの予言説。讖は未来の予言、緯は儒教の経書の経(縦糸)に対して其れを補う緯(横糸)
の意である。日本では、十干十二支の組合せによって変革が起こるとする甲子革命、1260年毎に大変化があるとす
る辛酉革命説や、災異瑞祥説として手を変え品を変えて何度も強調された。

要するに観念的、もしくは偽物の理屈である(シンユウ革命説、及び周期律を参照)。

神階・・・・・・神々に対して人間がランクを付けた事。例えば伏見稲荷が「正一位」に対して能登の気多大神宮は「正
三位」など、この位階の名残が各地に有ります。神様に朝廷が階級をつける等は甚だ傲慢無礼とも思えるが、其れは
少し違う。律令制の元では神階(神位)を官位と絡めて解釈したからである。

例えば伏見稲荷は恐らく大量の米穀を納税した。伏見盆地で稲作を発展させたからである。神社仏閣は古来「無税」
が原則とは言え、野放しにすれば荘園を増やしてしまうので歯止めとして納税があった。税額に応じて朝廷も祭事に高
官を臨席させたのが勅使である。

其の点、伏見は内裏のお膝元ですから「正一位」の関白・太政大臣・左右大臣クラスの何れかを其のつど決めて勅使
として派遣するのに大して苦労は無かったに違いない。つまり朝廷への納税額と近さによって勅使のランクが違った
(太政官と中務省辺りが相談して決めたものだろう)。所が能登などは遠いので其れが中々無理である。

よって便宜的に「勲一等」と言う名誉を贈った。或いは宇佐八幡宮は九州である。よって此処は「一品」の号を贈って遇
したのである。勅使を大納言の中から人選して能登まで一々赴かせるのは大変ですから、便宜的に今の知事クラスの
国司に代行させた。このため近畿各地でも精々「四位、五位」止まりが多い。

其れなら今の知事さん程度が見回りに行けば済んだからです。何れにせよ国司もこの場合は勅使として祭典に赴くの
で神社側は鳥居とは別に勅使門などを拵えて威儀を正し、同時に近隣に其の神社が威厳を示す効果もあった。ただ国
司はお客さんとして臨席したのではなくて、朝廷の代官としてシャク(笏)を携えて税を検校しに赴いたのである。

此れが地元には「シャク(癪)の種」であったろう。シャク(笏)が度量衡の尺や勺の基尺であったからです(「笏」を参
照)。

進学・・・・・・義務教育の終わる中卒の段階で進学か就職かで親子は悩む。本人が勉強好きなら費用の面は兎も
角として「進学」に決まる。其れより問題は勉強嫌いの子に対しても進学を勧めるのが良いかどうかである。其の場合、
親が進学を進めるのは高卒大卒のほうが世間体が良いからである。

更に就職に有利と見るためであり、このため其の子供が悩む。そしてもし進学して、授業についていけなくなった時に
親子とも後悔する。特に子供は深刻だ。勉強嫌いは頭が悪い。だから予備校・高校・大学と通って人並みになって欲し
い。そう思うのも親心であろう。けれども高校や大学で教育する学問が本当に役に立っているだろうか。

現実の社会はそんな薄っぺらな学問の通りには動いていないし、其れを「頭が悪い」と言われた子供のほうが寧ろ感覚
的に察知しているのではないか。とすれば子供の方が正しい。また手先が器用な子供は机上の学問よりも現実の体験
や技術の修練のほうが好きかも知れない。世の中もまた大卒ばかりを求めてはいない。

「籠に乗る人、担ぐ人、其のまたワラジを作る人」の多様な社会で成り立つものだ。適材適所である。本当に頭が良い
とか、一人前の自覚を持つ子供は、自分で学び、自分で判断できるのだから在り来たりの受け売りの知識や学歴は余
り必要としないのである。

寧ろ、中途半端な者が高校大学で余計な遊びを覚え、其の延長線で就職するため学業にも職場でも真剣味が欠如
し、少年犯罪の激増と不良公務員の巨悪化となっているのではないか。因みに明治以降の我国の発展を支えたのは
大卒ではない。明治の人たちの殆どが尋常小学・高等小学卒であった。

其れでも世界を敵に廻して戦ってアジアを白人支配から奪い返し、惨敗したものの敗戦から軌跡の復興を成し遂げ
た。今の大卒よりも遥かに出来が良かったから全ての苦難を発展に変えたのであろう(因果論を参照)。

▲シンガポール・ボーナス・・・・・・リー・シェロン首相は06/2/17日に06年度の政府予算案を発表した。経済成長を達成
した事で生まれた財政黒字を国民にボーナスとして還元、全ての成人に所得に応じて200~800シンガポールドルの現金
で支給すると言う。また兵役の義務年齢を過ぎた男性には、300~400ドルを支給すると言う(2/19の朝日記事)。

リー・シェロン首相は流石だ。エライ! 日本の小泉首相や増税論者は先ずリー・シェロン首相の爪の垢でも煎じて飲む
べきだ。

進化論・・・・・・自然界も人類の歴史も因果関係で成り立っている(因果論を参照)。しかしダーウィンは此れを無視
して全く逆の仮説を唱えた。彼が「種の起源」によって異説を提唱し、更にスペンサーによって拡大された仮説が進化
論である。ダーウィンは例えば「人はサルから進化した」と述べたが証拠があったわけではなくて空想である。

次に自然界は弱肉強食によって自然淘汰されると言った。だが此れは仮説であって法則ではないし、事実100年かけ
ても何の実証 も得られなかった。進化のように見えたのは単なる変化・変容の歴史であったからだ。「進化論は科学を
装った新たな天地創造の物語である」(週刊新潮で池田昌子氏)。とも言える。

此の世は因果律と言う法則によって成立しているのに、彼らは其れに矛盾する逆の仮説を立てた。自然界は弱肉強食
ではなくて事実上、共存共栄で成り立っています。ですから進化論では事実に反する。此の世はモノの道理も分からな
い青少年に此のイデオロギーを刷り込む。先入観を注入する事が野放しにされている事が問題である。

自然・宇宙は神の創造したものではないとして、突然変異と言うプロセスを経て単体から複雑なものへと分化が進むと
言う進化論イデオロギーを注入する事が問題である。法則と言うものは限られたものであるのに対して、仮説などは此
れに限らず百人百様、多種多様に存在する。世の中には色んな意見があって良い。

問題は一神教的な逆理の、進化論だけを刷り込んで人を洗脳し、また国策や企業ベースなどの大きな宣伝力をもって
大多数に刷り込んで多数の支持を取り付けてしまう行為です。例えば公正であるべきNHKが連日「進化論」による番
組解説を繰り返し放送し、また学校教育でも進化論だけを注入するとすれば問題です。

この進化論による洗脳で汚染者が増えた今の日本では其の感染者が再生産されているため物の道理や世間の常識
がおかしくなっています。

ですから今の日本では進化論が科学の基本となり、唯一絶対の普遍の法則でもあるかの様に振舞っているが、古今
東西、「進化の法則」と言ったものは存在しない。古来、世界に遍満する法則と言えるものは因果律である。なので進
化論はかのキリスト教圏でさえ当初から相手にされず今もカビの生えた学説 として全面否定されている。

米国でも進化論を信じない人が4割であると言う。にも拘わらず日本の学者の大部分は「進化論」を頭から信じて受け
売りし、「進化を前提としない科学は非科学である」と決め付けた上で無知の人たちに繰り返し刷り込みを続けている。
進化論よりも其処が問題だ。

カエルの子は蛙になるのが自然界の道理であって、何万年掛かっても蛙がトンビに進化し、トンビが鷹を産む事はな
い。各々の因子が違うのですから、各々が個別の因子の範囲の中で精一杯生きて因果の花を咲かせるように設定さ
れている。其れが自然の摂理です。

確かに西洋人から見れば白人以外の人種はサルや原人の一種にしか見えないだろう。実際、サルと良く似た日本人
も多い。しかしだからと言って日本人が彼の仮説を頭から信奉する事はないのだが、自らサルの子孫を自負するサル
先生たちが「サル進化論」に深く感銘し信奉しているので困る。

他人に「これ以外の科学は駄目だ」と受け売りするのは学問とは言えず、単なる一神教信仰である。しかしまぁ百歩譲
っ て動物的なキツイ臭みを放つ白人が日本人よりも進化した、より高等な人類としても、馬面の人や、子ネコちゃんた
ちはどう思うだろうか。決して自分をサルや馬の仲間とは思えないだろう。

しかも日本には記紀が有り、「先祖は神の子孫である」として来た。だから、其れとは別の「サル進化論」を唱える以上
は、其の辺りの事実や矛盾をもっと例証しなければ学問とは言えない。ただ日本の古典は、サル先生たちが生まれる
遥か以前から伝わる文献だから、バナナ好みのサルお方たちには歯が立たないのだろうか。

日本では昔から「蛙の子は蛙」と言った。此れは「頭が悪い子は死ぬまで駄目な人間だ」と言う意味ではない。「体力の
あるものは体を使え」の意味であり、音楽の才があるならその道へ進めであり、商才があれば商売を継げと言う事であ
って、「誰もが大学へ行かねば駄目だ」と言う今の世間の常識とは少し違っていた。

今の進化論で言うなら、蛙の子は何万年か先に偶然突然変異があれば進化すると言う事になる。此れでは「駄目だ」と
言われた子供は何度も生まれ変わって死ななければ馬鹿が治らないと悲観してしまうだろうし、其れでは努力する気も
起きない。教育はだから特に進化論で駄目にされた。

其れよりも因果論(別項参照)によって、個別の特性を知って「本分を尽くせ」と教えて多様な生き方を促すべきである。
所が日本ではこの「進化」のお題目さえ唱えていれば学問や科学とは全く異質のものでも必ず科学や学問として立派
に認められ、必ずメシになるから有り難いと言うべきか不思議な国です。

その程度の代物・唯物史観の観念論を「公器」NHKなどメディアも手を変え品を変えて連日何らかの形でしつこく繰り
返し国民にこのウソを刷り込み続ける。其れを各方面の関係者が飯にしているために遂に進化論全盛となった。

サルの子孫たちが今は社会進化論から宇宙進化論に発展させて宇宙創成から未来までのSFをまるで法則でもある
かのように撒き散らしているが、例えば05/7/30日に米国は「第10番目の惑星発見」と発表した。サル先生方は
自分の先祖の歴史はおろか、この一番身近な太陽系の事でも良く分かっていないのである。

少なくとも公器と言われる教育やマスコミは異端の説だけを一方的に流すのではなくて、「分かっても分からなくても」中
立・公正に因果律と進化論の両論併記で教え、または報道すべきである。

神官・・・・・明治から戦前・戦中まで、日本は神道を国教としたので神社の禰宜は神官と言う公務員だったが、戦後
は政教分離政策になった。よって神官は言葉としては残るものの制度的には存在しない。

◆真義・・・・・
◆神器・・・・・
◆しんく

◆神宮・・・・・神社の中で神宮号をつけた所で例えば明治神宮、鹿島神宮、熱田神宮、伊勢神宮(別項参照)、石上神
宮、橿原神宮、・・・などがある。

◆神経系・・・・・脳、及び脊髄からなる中枢神経系と体の各部に分布する神経節、及び神経繊維からなる末梢神経系
があり、これ等を一つの有機体として統合する一系の器官(広辞苑)。

◆神権・・・・・神が特定の人間に下したとする特権的地位。ヨーロッパで君主専制の統治権の基礎付けに用いられた
キリスト教の観念。王権神授説など。

◆親権・・・・・親が自分の子供に対して持つ養育権、監督権など。


人件費・・・・・・人の暮らしを支える費用。労働の対価。他方では組織の固定費。例えば昔は一銭五厘の葉書代で
徴兵出来たが、戦後の日本は労組の活動と其れに便乗した米国の煽動によるILO批准以来、公務員一人、会社員一
人養うにも高コスト時代になった。1000兆円に達した赤字国債の半分は人件費に食われたものとも言える。

ただお役所も大企業も口数が増えても質が低下した。此れでは中国に比べるまでもなく、国際競争力に太刀打ち出来
ない。ならば人件費の安い中国奥地やベトナムに民間企業が進出したように、今の公務員を全部クビにして政府の仕
事をアフガニスタンの人たちに委託出来れば良いのですが・・・・・

人件費亡国・・・・・・経済学の基本は市場原理である。例えば物が余れば安くなり、人が余れば賃金が安くなるの
が世間の道理(市場価値説)と言うものです。所が今の状況は、人余り人件費高である。働く人が大勢いるのに人件費
が高くつくのでは経済原理とした市場価値説が嘘になる。

嘘でなければILOの批准と労組の力であり、その様に仕向けたのは日本の輸出競走力に脅威を感じた米国の罠(戦
略)であろう。其れによって原則の例外を作った。だが其れはマルクス・エンゲルスの労働価値説とも矛盾する。日本は
資源小国から一転して経済大国となり、中国の10倍の人件費となった。

其れは民間の先人たちの苦心と努力の結果であって今の公務員や会社員の手柄ではない。日本人の人件費はもう十
二分にレベルアップし過ぎた。日本人は中国人の10倍の人格の高さや技術力があるのか。ないだろう。とすれば、もう
同じレベルになっているのに給料だけ10倍になっているのをどう説明するのか。

ただ自動的・制度的に彼らが高級取りに納まっているに過ぎない。しかも其の地位は年齢制限や能力試験で門戸を狭
めているから「就職氷河期」となった。多くのフリーターなどは賃金がゼロに近く、従って中高年齢者になると働きたくて
も職場がない。

中国からも日本で働くために密航して来ている。なのに人件費が安くならず、依然として高止まりと言うのでは社会的な
歪であり、公務員などの特権階級が社会の癌となっている事が分かる。会社員や公務員の知能が10倍も高いと言う
なら話は別だが、寧ろ彼らは一般常識さえ弁えていない低質な特殊労働貴族社会である。

何れにせよ大量の公務員や大会社の人件費が日本の総コストを押し上げるために国際競争力が低下した。人件費の
アップに対して民間では機械化とロボット化、省力化とリストラで厳しい対応をして来た。

農家は大規模化しなければ成り立たず、また小売業も合理化した大型スーパーに食われて小売商店街が何処もシャ
ッター通りと化し、一杯¥300−のコーヒーを売る喫茶店も姿を消した。何れも人件費アップの副作用(歪)である。だ
が中国の10倍の人件費となればもうお手上げであり、一部の特殊利権の会社は成り立っても国は成り立たない。

余剰人員を抱えてスローモーのまま何の改善もしない大会社や公務員の削減でコストを下げない限り、国力の低下は
止まらない。食料自給など此れまでにも掛け声だけで何一つ出来もしなかったが、今後は愈々輸入さえ出来なくなろ
う。問題は資源でも機械力でもなく、加工生産力でもない。要は工夫と努力を重ねる人材を生かす事である。

英米にもっと真似ようとする事よりも先ずはゴミゼロ社会で300年の平和を構築した江戸時代に学ぶべきであろう。例
えば「今の給料を下げる」と言うのではない。政府を縮小して所得税や消費税を撤廃し、健保や年金を民営化すれば
働く国民の実質収入が寧ろアップする筈です。

そしてその次は非生産で平和な祭りを続けた古代の祭り経済(祭政一致システム)に近づきたいものである(「豊かさ」
を参照)。

人権・・・・・・人の権利。生存権。自然権。ただ経過としてはフランス革命当初の1789年に17条による人間の自由平
等の権利宣言がある。其れを倣って戦後の日本国憲法が基本的人権を謳った。しかしまた其れを根拠に政府責任を
問題視する概念として多くが利権に利用している。

人権啓発キャンペーンと言うのもお為ゴカシのものが多い(同和を参照)。また法務大臣の下に人権擁護委員会と言う
のがあるが此れも形だけ。

06/5/10日本は国連の人権理・理事国に当選した。中国、サウジ、ロシアも仲間である。だが何れも不適格国としか言
えない。例えば中国は共産中国建国以来1000万人以上を虐殺し、今も大量の死刑を認めている国であり、ロシアだっ
て例えば日本人を数十万人も不当に逮捕抑留した。

しかも酷寒の地で奴隷のように過酷な労働に従事させて大半を死滅させた国であり、しかも何ら補償しなかった最悪の
国である。サウジは特権階級の王族支配の国である以外不明だが日本だって威張れる国ではない。例えばハンセン
病、水俣病、アスベスト公害、エイズ、・・・などに対して何れも対応せず放置した。

結果として此れは人権無視だったのですから本来、無資格である。資格がなくても当選したのは経済第三位の規模の
気前の良さ、資金力を期待されたに過ぎない。

▲人権屋・・・・・・人間は皆平等であると言う前提で権利を主張する事は正しい。しかし其れを利権に結び付けて暗躍
する人たちの事。大阪の労組や朝鮮韓国系同和の関係者に此れが特に多い(同和、差別を参照)。

人工衛星の本質・・・・・・宇宙科学の美名の下に開発されるロケット技術についてはマスコミで宣伝されている
ので此処で解説するまでもないが、要するに中身は全く昔の花火と同じ意味の固体燃料(発射薬)か或いは液体燃料
(油脂類)の飛翔体によるレンズ付き物体である。花火は古代シナで発明されたものである(ロケットを参照)。

其れが西洋占星術と結んで軍事用に開発されたのがロケットである。少し横道に逸れるが、西洋物質科学は自然界に
無い人工的なものを随分作って発展させた。だが、其れは自然界を破壊する正にサタン(悪魔)的なものばかりだっ
た。しかも平和の目的と言いながら、其れとは逆の軍事的な戦争と破壊の道具を発展させたに過ぎなかった。

インスタント食品も電子レンジもパソコンも、其の素性は軍事利用から出たものである。

さて此処で問題にするのはロケットが「科学技術の最先端である」と言う風に宣伝されているがそうとは言えない点であ
る。ロケットは先ず軍事利用のためであり、第二としてはユダヤ教のイザヤ書にある「新天地」と言う観念やキリスト教
の終末思想に後押しされているのです。

従って仏教圏やイスラム圏ではこの開発に熱心ではなかったので人工衛星をもってハイテクとか科学技術水準のバロ
メーターとするには疑問がある。

彼らキリスト圏にはありもしない「天国への憧れ」が強いが、作られた聖書の一節・「ヨハネの黙示録」には「世界の終わ
り」が書かれており、また永遠のテーマとして「最後の審判」と言う神のシナリオが信仰心を常にくすぐって来た。

何故なら其の前に、彼らユダヤの選民だけは空中軽挙されて助かると説いているため、此れを実現する手段としてロ
ケットに期待するのです。つまりエリートだけの地球脱出計画の一環として、軍事科学が信仰的にも強く支持されるカラ
クリに支えられていた。

こうした強い信仰の元で未知の星に憧れ、其処にバラ色の新天地を求めようとするのであるが、西欧社会が此れまで
幾多の文明を破壊し壊滅させて来た前科持ちである以上、彼らが地球をさんざん収奪した後には破壊して飛び去り、
次なる獲物として別の星に進出してまた同様に収奪の限りを尽くすのだろうか。

そうして限りなき破壊を広げようと狙っているなら人類の恥であり、彼らの神の汚点ともなろう。さて太古の地球に似た
衛星(土星の)で大気が有ると見られるタイタンの表面に、05/1/14、米欧共同の探査衛星カッシーニのホイヘンス
が着地した。此処には液体の流れた跡が見られたと言う(星の暦「タイタン」を参照)。

それに対して日本の宇宙開発に名を借りた官営事業は北朝鮮のミサイルにも及ばないのに「技術立国」を誇っていた
が失敗続きでした。そうした中、やっと05/2/26、「ひまわり6号」を打ち上げた。また中国は05/10/12に2人乗
りの宇宙船「神船6号」の打ち上げに成功したと言う。

其れに対して日本は負けずに小惑星イトカワに「はやぶさ」が到着して石ころを回収したと発表した。此れはマグレであ
り、目的外のオマケでした。だが直後の11/29には故障して制御不能となり、帰還不能となった。何千億円も掛けて
コレ何だったのだろう。

そして05/12/7には「火薬を発射した痕跡がない。つまり弾丸は発射されなかった」と発表した。何とも間の抜けた
話ですが、其れでもまた次々と相次いでロケットを打ち上げると言うのですから漫画であり「恥知らず」です。いや、そう
ではないと言うなら其れは出来もしないまた別の目的(ミサイル計画)と分かる。

人口減少・・・・・・日本の人口が05年をピークに減少に転じた。政府は対応策として色々と対症療法を示したが、
此れまでにも人口減少を予測できたし対応して来た筈なのに全て的外れだったのか、予定より2年も減少を早めてしま
った以上、今後の対応策だけが何らかの効果があると期待するのも無理である。

戦前は国民を赤紙一枚で徴兵して消耗品として使い捨て、戦後政府も国民を敵視し、或いは祭り事をビジネスと捉えて
国民支配のための納税ロボットや集票マシーンとして利用して来た。政府は更に、もっと経済効率を上げようとして来
たし、今後も、国民をもっと働かせるために保育園と託児所の整備や育児手当に力を入れると言う。

でもそんな手に国民が乗るだろうか。

政府の政策が「功を奏して」、国民は少なくとも皆自己中心主義と化した。従って此の国を守り育てようとする美風も気
概もなくした。子供を育てたり親の世話をするよりも、今の生活と目先の銭を稼ぐ生き方で精一杯である。結論から言
えば物から心へ政府が意識転換すべきであるが、其の逆をして来たのですから自業自得である。

従って今更人口増加に転ずるのが無理な以上、国民だけでも高齢化を転じて福となす意識転換をする外はない(少子
化を参照)。日本には人口が多過ぎたから住み難くしていた。其れに此れまでの知育偏重で一億の民をロボット国民と
して育てた結果として日本に幸福がなくなった。

とすれば少数となっても自らの知性で考え、行動する人間になれば良い。因みに国立・社会保障・人口問題研究所が
発表した推定値として、出生率1.26で50年後を予測すれば、2055年には4割りが高齢者となり、日本の総人口も8993万
人になると言う(06/12/21朝日)。

次もある。人口減少が此のまま進んだら2200年には852万人になり、3300年にはゼロ、つまり日本人が目出度く絶滅
すると予測している。此れで韓国やシナは大喜びするだろう(数字は06/1/3の朝日新聞より引用)。

人工降雨(止雨)・・・・・・人工降雨と止雨(雨雲撃退)は同じ原理とされる。しかし人工降雨の成功例は雨乞い(別項
参照)の成功例よりも少ない。原理としては大気を液化炭酸の散布で冷やす事で降らす方法などがある。雲があれば
の話である。九州大学では此の実験を8年前から続けて、ある程度の効果を得ている(07年のTV番組)と言う。

では、晴請い、つまり止雨(雨雲撃退)も人工的に可能なのか。例えばロシア軍は05/5/8日、対独戦勝記念式典の前
日に首都上空に空軍機5機を飛ばして化学剤を撒く雨雲撃退作戦を展開した。しかし8日午後は大雨となり、9日もモ
スクワは雨だった。つまり失敗したので大雨のため会場を屋内に変更した。

ロシアは其の前の03/5月にもサンクトペテルブルク建都300周年記念行事で雨雲撃退作戦を行ったが失敗して行事
を屋内で行った。因みに準備した化学剤はドライアイス30トンと液化窒素6000リットル。大きな積乱雲がある場合はヨ
ウ化銀を撒く予定だった。

また中国ではオリンピック期間中、此れで天気をコントロールしようとしている。しかし今までに洪水も、そして深刻な水
不足も解消出来なかった以上、オリンピックの開催期間だけ成功するとは思えない。次に最近、日本の例を08/2/11の
民放から引用する。

つくば市にある気象庁の人工降雨研究所の実験である。此れも上空に雲がある時に、ドライアイスの粒を空から散布
する方法である。今回は群馬県の奈良股ダムの上空で7時間待ちの上、実行された。高度3000m、晴だったが予報よ
りも遅れて雲が流れてきた。其処で20kgのドライアイスを撒いた。成功すれば数万トンの雪を降らせる事が出来る。

2回目に雪となったので成功したとも言える。しかし実験が成功して降ったのか、自然に降ったのかはデータを解析して
見なければ分からない。次は夏の渇水期に成功するかどうか。高知のサメウラダムで実験を試みると言う。


人工飼育と養殖の問題・・・・・・海岸部では貝や魚類の養殖、そして内陸部では鶏舎や豚舎、牛舎が有って人工
飼育が行われている。この内、海の養殖は余り不自然にならなければ問題はないが、内陸部の場合は自然の浄化作
用、つまり「祓い」がなされ難いので一斉に感染して大きな被害を生む。

特に鶏舎は工場生産方式となったため、コストが安く、市価を安定させるなど、其れなりの貢献度が有ったが、遂に今
回は大きな打撃となった。日本の山岳地帯であれば、降った雨で大地が洗われて下方に流されるので汚れが溜まる事
が少ないが、大陸や平野と言うのは流れないので汚れが溜まる。

山があっても雨が少ない地域と、水利が良くない平野部では、「祓い」が少ないために不潔・不衛生となり易い。また熱
帯では東南アジアの風土病としてマラリアがある外、高温多湿ならその他の感染も早い。2003年には中国からサーズ
が広がり、2004年には鳥インフルエンザが発生した。

インドネシアでは2003/10月に発見され、11月だけで228万羽が処分されたが、瞬く間に中国とタイなど十カ国に広がっ
た。タイとベトナムでは12人が死亡(2004/2/2現在)する等、被害が拡大した。シナ人は豚肉を食べるが、イスラム教徒
と真のユダヤ教徒は豚肉を食べずに鳥や羊しか採らないので、彼らがこの猛威で最も打撃を受けるだろう。

日本でも霞ヶ浦などで発生した鯉ヘルペスで大打撃を受けたが、此れも周辺都市から下水が流れ込むと言う不潔な環
境で不自然な人工飼育や養殖をした事の間違いを自然界から問題提起された事になる。1918(大正7)年にはスペイン
風邪が一年間猛威を奮って世界で4000万人、日本では40万人が死亡した。

月の世界は温暖で高湿度であるから雑菌が繁殖し易い。従ってこの地域では食事に箸を使わず、手掴みで食べる。
其れはハンドパワーにより、雑菌を殺し、或いは腸に入れて溶かしてしまう方法(経験則)なのだ。所が其れを不衛生と
誤解する日本人が、西洋医学的な衛生観念を此処に押し付ければ逆効果となる。

先進国の部類にあるイギリスから広がった狂牛病も、同じ誤解により草食の彼らに肉骨粉を与えて来たからである。

人口爆発(世界の人口数)・・・・・・米商務省が公表している「世界人口時計」が06/2/25日に65億人を突破した。此
のペースが続けば2013年には70億人を突破し、50年には92億人に達すると予測している。因みに50年にはインドが中
国を抜いて16億人と予測。少子化の日本にとっては「人口増加」は羨ましいが世界にとっては深刻な問題である。

先ず水や食糧とエネルギーの大量消費による慢性的な不足になる心配です。物不足はインフレ化します。それだけで
も国際紛争になりますが水問題がこれから直ぐにもっと大きな問題になります。自分で水を毎日どう確保できるかが生
き残りの道である。

人工林・・・・・・・原生林・自然林に生えていた雑木を刈り伐って、より商品価値の高い杉やヒノキを植えた山林。戦
後急速に此の種の植林が広がったので今、樹齢数十年の杉・ヒノキの人工林が花粉を飛ばして枯れ始めている。何故
枯れるのかと言えば植え過ぎである。更に酸性雨の影響もある。

先ず植え過ぎについては水田稲作のように密集して植えつけたからである。こうすれば確かに真っ直ぐな木になる。だ
が其のためには定期的に間伐をしなければならない。此れには人件費が掛かるが、木材の価格が低下してコストが払
えないため間伐が出来なくなった。よって人工林には日光が射さず、真っ暗となり、山が死んだ土となった。

自然林ならば日光が射して落葉樹が落ち葉となり、春から藪が伸びて虫や鳥が集まる賑やかな森となるが、人工林は
虫も来ない死んだ世界となる。このため長雨や一寸した風や雪で倒木する。木は捻れ、建材としても利用出来なくな
る。更に大雨では山ごと谷底に流失している。

土地の有効利用と言う欲目の打算が裏目に出て、土地其の物まで消失してしまうのです。最近では例えば06/5/13に
岐阜で山ごと大規模に崩落して谷底に流れる事故があった。此れも植え過ぎである。其の上に酸性雨である。

赤城で酸性雨の調査を続けている宮下正治氏は、一度や二度降った所で心配ないが、何十年も降っているため山が
枯れると言う。この20年間、酸性雨は減っていない。問題は日本の努力だけでは済まない。大陸からやって来るので
森の立ち枯れが増える。其処で炭焼きを始めた。炭を細かく砕いて森に与えるためだ。

年一回、一本の木に10kgを入れると、炭は多孔質なので、其処に微生物が棲み込んで活動する。こうして枯れた松
が蘇生した(★以下大要は06/1/16のNHK教育TVより引用)。「植林」を参照。





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