http://hijiri.tamajiri.com       「日知り事典」  page106.html


     日知り事典      ハ〜ハソ


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「ハ」 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ●○◎□◇■◆△▽▲▼☆
●は・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・●■▲◆★●

●は・・・・・・「は」は母のハであり、歯、葉、刃、羽、端の「は」、花の「は」である。

・・・・・・人の成人の歯は上下に16本づつ合計32本ある。28本しかない人もあるが、此れは不完全な人ではなくて
4本が歯肉に隠れて見えないだけである。因みに此の奥歯(第3大臼歯)4本を「親知らず」と言う。最も遅れて生えて来
る歯で知歯とも鬼歯とも言う。さて何故上下で32本と決まっているのか。

医学では回答しないので述べれば、人の先祖数であるからです(円系図を参照)。数字に意味があるだけではない。口
の中は半円である。上下で一つの円になる。何故そうなるのかと言えば、各一本が中心点からの方位、つまり其の
位の先祖が受け持っている事を示している。32の位置はミソフ神(32の先祖)の働きで生成消滅して行く。

医学ではどうしようもない次元の問題が此処にあります。此れをトホカミエヒタメ八神、其の4代先の数の32(みそふ)神
と言う(上記の各項、及び法華、33観音、曼荼羅、「遺伝子」、「パーキンソン病」を参照)。

また06/6/20のabcTVでは水虫と似た症状を呈する「しょうせき脳ほう症」を放映した。足に水虫の発疹が出来たと思
っている間に掌にも出来た。水虫治療薬をつけても治らず、やがて突然心臓が苦しくなり、救急車で運ばれて精密検査
を受けた所、水虫ではなくて先の病気と判明した。此れは歯科治療後の金属アレルギーと分かった。

体のカブレとなる原因は、60〜70年代に使われた水銀アマルガム法による治療だった。免疫機能の低下により水虫に
似た発疹を起こす。此れが胸の骨にまで炎症を起こすので、アレルギー体質の人は発症し易いので要注意。従って歯
科医師は無責任で済ましてはならない。此のため今はセラミックかレジンを詰め物にしている。

因みに入れ歯(別項参照)の技術は江戸時代まで日本が世界最先端だった。

・・・・・・・日の下の処、つまりフィールド(領域)の事。「易」を参照。

バアル・・・・・・・・バール、バアルはヘブライ語で太陽神。旧約聖書に登場する古代セム人の、特にフェニキア人の
神。ただギリシャ語のBarは圧力の単位でミリバールなどにも使われる。英語のbarは棒。砂州。酒場など。バールは
今は「くぎ抜き」にも変化したが、bar「棒」は「御柱」(別項を参照)に通じる。

実は日本のスサノヲノミコトが朝鮮からヨーロッパに伝播してバアルとなり、やがて牛頭天王とも言われた。キリスト教も
太陽信仰を基盤として成立したが、其れを否定する立場でバアル神を暴風神とか悪神とし、其れに対する別の抽象的
な絶対神を作り出してバアルからの独自性を創出しようとした。

けれどもバチカンのサンピエトロ大聖堂の前庭にはオベリスク(御柱)を立てて今もバアル神を祭る様式を残し、また冬
至の後にクリスマスの祭典を行い、日曜日には教会に集まるのであるから矢張り太陽信仰の影を留めている。

▲バイオ・・・・・・・

バイオ・エタノール・・・・・・・バイオ燃料の1つ。サトウキビや食料を加工してアルコールを採ろうとするもの。発想は
良いが食料は食料に限定すべきです。05年からの原油の高騰と石油争奪の時代となり、ブラジルや中国で開発して06
年には一躍脚光を浴びて来たが、食料も原油も戦略物質である事を忘れては危険である。

此の何れか1つを誰かが操作すれば必ず両者が共食い状態となるため、戦争と市場経済の何れも一部の者が一層
確実に短時間で独占的に支配するものとなるのです。

▲バイオグラフィー・・・・・・・baography 伝記。一代記。伝記文学。
▲パイオニーア・・・・・・・pioneer 先駆者。

バイオ・プラスチック・・・・・・・植物性のプラスチックは環境負荷を高めない素材として脚光を浴びて来たが、---バイ
オ・エタノールを参照。

▲バイオリズム・・・・・・・人体周期律。生態活動周期。

バイオレット・・・・・・・匂いスミレ。
▲バイオロジー・・・・・・・biology。ギリシャ語と英語の合成語。bio(生命)logy(学)。
▲倍音・・・・・・・ハーモニックス。

拝火教・・・・・・日本では火をともとも言う。ホムスビとかホノイカヅチと言う神が鍛冶屋の神である。だが稲作
民族が渡来するとホの字を穂にすり替えて天穂日命とか忍穂耳命とした可能性も有る。修験道や密教でもホーマー、
即ち護魔法を修法する。其処で本尊とするのが不動明王である。ハヒフヘホのHがハヒやフやホに変化する。

不動明王は火炎を背負って右手に剣を立ているが、其の剣には倶利伽羅(梵語)竜王と言う黒い火竜が巻き付いてい
るのを見れば、グロテスクでありおっかないだけであって神とは思えない。更に八大童子のクリカラ、コンガラ(金伽羅)
童子たちを従える。アジア南部の稲作民族は水神、つまり龍蛇を神とした。

其れに対して北方民族は無論の事、インドドやネパールなど高山地帯や寒冷地では生まれてから死ぬまで全てを火に
頼った。食事も暖をとるのも、金属精錬にも火を使った。従って「死」に際しても当然、火葬とする。其れに譬えアジア南
部であっても高山や砂漠は冷える。インド南部では例えばBC.6cバラモン教とゾロアスター教があった。

後者はペルシャのメジア生まれの予言者でバクトリアに行って拝火教を創始してアフラ・マツダと言う太陽・星・火などの
光の善神を祭り、其れとは逆の悪神をアングラ・マイニュとした。

当時のギリシャの哲学者と言われるヘラクレイトスも「万物は火の変成であり、永遠に流転する」と唱えている。7cには
ペルシャ王もゾロアスター教を信仰してヘラクレイオス(東ローマ帝国皇帝)に改宗を迫って聖戦を起こした。別名をマ
ツダ教、ザラツストラ教とも言う。火山をホマーテと言い、火をホーマーと言った。其れを家の中心にしていた。

英語のホーム(家庭)も其処からの言葉であろう。さて日本は古来、火山列島であり火の神の本家であるから「ホ」の付
く神や地名が多い。しかし先の通り稲作渡来の学者が其れに悉く「穂」の字を宛てて稲作国家の神に取り込んでしまっ
た疑いがある。だから神様や地名(苗字・山名)の素性を分からなくした。

だが昔から日本は祭りと言えば火を焚いて篝火やタイマツとして来ました。お正月も左義鳥を焚き、湯釜や粥占神事を
続けている。或はタタラで金属精錬をして世界一の名刀・日本刀へと発展させました。

売学・・・・・・凡そ学問は官学と私学に分類する事が出来る。また何れに有っても其の時代によって大衆に人気のあ
る学問が現れる。其れは結構な事なのだが、人気を取るために敢えて事実を隠したり持論を曲げて、大衆迎合的な解
釈を主とする学問にする事。例えば幕末までは国学や漢学が官学だった。

だが明治から一転して皇国史観が主となり、戦後はまた一変してキリスト教民主主義の論理や進化論が主流となっ
た。全ては因果律が支配するにも拘わらず、全く根も葉もない売学によって進化論が一世を風靡する事となった。

売官・・・・・・官位・官職を売買する事。各時代に朝廷や幕府が経済的に貧窮した場合に一部の事業を民間から私
財をもって経営する者を集い、彼に請け負わせて、其の裏づけとして公職を与え、また褒賞として官位を与えると云う
手法を採った。例えば金を採掘した者には官位を与えたり、其の後では平忠盛・清盛父子なども銭で官職を得ている。

西行法師が佐藤義清の時代に「北面の武士」となり、兵衛尉になるのには当時、絹1万匹の任料が相場だった。そして
幕末には貧乏公家が官位を売り、また各藩も地方の有力農民を郷士に採り上げた。そればかりではない。08/8月に
は大分県教委が多数の教師の任官希望者から賄賂をとっていた。同類の事が今でも全国に蔓延している。

排出ガス規制・・・・・・地球環境を守るためにCO2削減と共にNOX削減も必要です。そのためこの排出ガス規制
が出来た。真っ黒な排煙を振りまくダンプカーは特に迷惑ですから、ジーゼルエンジンには特に社会の目が厳しい。其
処で議会も行政もジーゼル車規制をする事で善人ズラをして澄ましているが、如何なものだろう。

ジーゼルエンジンはガソリン車よりパワーが有りますしメカニズムも合理的です。ですから燃費効率も良くて故障が少な
く、ガソリン車が5〜10万キロ走るのに対して20万キロ走る。黒煙を吐き出すダンプカーは整備不良だから問題外で
すが、05年のトヨタのデータでも温暖化物質の排出量は、ガソリン車よりもディーゼル車のほうが低い。

特にハイブリット車(菜種油や廃食用油を燃料とする。下記の別項を参照)ディーゼル車の場合は、ゼロに近いので
す。其処で滋賀県愛東町の藤本氏は、家庭から出るテンプラ油の廃油を軽油に変えるシステムを考案し、今や役場の
公用車の大半を此れで賄う所までに成功させた。

其れに伴って町の学校では菜の花畑を広げると言う町ぐるみの協力体制も力を添えた。此れは「アレもコレも何でも規
制して税金を取ろう」とする無能な環境行政とは違って、実に大したものです。

所が其れとは逆に無能な所として例えば大阪府下では一律にジーゼル車を規制したので、此れまで多額の税金を払
い、指導された通り車検など適切な整備に努めて来た優良車も古い型なら程度はどうであれ一律に「廃車」を余儀なく
した。よって車屋さんたちだけ大繁盛で大喜びだが運送業者やタクシー・バス会社は深刻だろう。

まだまだ乗れる車を一律「スクラップ化」するのは、環境対策と矛盾するのではないのか。「環境」と言う建前は兎も角、
手段や結果はどうだったか。議会は公正・公平が原則であり、「片手落ち」の判断をするべきではない。代替・緩和策を
何も設定せずに片方だけを取り締まったり断罪するのでは公平性を欠く筈だ。

せめて買い替え促進の融資や資金助成とか利子補給などを計るのが政治・政策と言うものだろう。所が大阪府は大衆
迎合的に「ノー・ジーゼル」を表明し、そうした対策には無策のまま相談窓口も置かずに「断罪」だけの要するに「切り捨
てご免」をした。此れでは禁煙運動と同様に廃車して、買い替えを迫られた人にとっては堪らない。

政府から裏切られた感じであり重い負担が残る。此れでは自動車販売業者からリベート(賄賂)を貰って環境をテコに
偽善者たちが善人ぶってやった行為としか思えない。少なくとも真面目に納税して車検や整備をして物を大事に、環境
維持に努めて来た国民からは反感を持たれて怨嗟の声が上がるか政治不信を進めるだろう。

排出権ビジネス『 CO2排出権市場の行方 』・・・・・CO2排出権の売買市場が、ビジネスチャンスとして動き出して
います。EUでは05年1月から、欧州排出権取引制度(ETS)を導入しています。EU加盟各国に削減目標を、そして各
国は企業に目標を設定しています。

そして、対象はCO2に限定され、排出源はエネルギー産業・工場などの大口需要者に絞られています。目標を達成で
きない企業は、CO2、1トンあたり40ユーロの罰金が科せられます。一方、削減コストは70〜80ユーロ。罰金の方が安
い状況にあります。そして、企業にとって罰金を払うよりさらに安価な方法が排出権取引です。

1トンあたり7〜9ユーロ。各企業、国内の削減達成不可能な各国は、排出権を購入することになります。そして、ターゲ
ットとなっているのは、排出余剰枠の多い中東欧各国です。単なる余剰枠の売買ではなく、発電所や省エネの新規プロ
ジェクトを立ち上げ、発生する排出権が取引されます。こうした方法は、中東欧各国にとってもメリットがあります。

旧式化した施設を更新・効率化が可能であり、既存の排出枠の温存が可能です。EUでは、排出権取引はビジネスとし
て、そして、企業の中東欧進出の足がかりにもなっています。

<参考資料>日経ビジネス2005.2.14コメント・・・・・・ビジネスチャンスとして捉える動きが活性化していますが、こうし
た、省エネプロジェクトを伴う排出権取引は、売買だけが先行して、排出削減の実体を伴わない・・・といった批判をか
わす狙いもあるようです。

地球全体として、削減が進むならば、こうした方法もアリだと思いますが、日本企業には、影の排出大国である中国の
排出抑制に役立つプロジェクトを考えて欲しいところです。■以上はメルマガ「30秒で読む環境情報!」から転載:ブロ
グhttp://plaza.rakuten.co.jp/eco30/編集発行

『 排出量削減のハズが・・・ 』−−−2010年、運輸部門のCO2排出量は1990年比17%増に。経済産業省と国土交
通省が中心にまとめている省エネルギー法改正案によると、トラックやバス、航空機などを使う大手貨物・旅客の事業
者に、CO2排出削減の計画、実施状況の報告が義務付けられるようです。

この報告を国がチェックし、問題があれば改善命令が出されます。また大手荷主には、列車や船舶を利用するモーダ
ルシフトの推進を、電力やガスなどエネルギー供給業者には、CO2の排出量などを消費者に通知することも求めてい
ます。増加が見込まれる運輸部門のCO2排出量。

国は2010年で1990年比17%増に抑制する目標を立てていますが、2002年現在で1990年比20%増となっており、追加
対策が必要とされています。05/2/16日に発効される「京都議定書」を受けて、運輸部門のCO2排出削減策の強
化も急がれています。

【拓也's コメント】運輸部門がこれだけ増えているってことは、他の部門が、頑張って削減しなければならない訳で・・・本
気で、自動車中心に構築された社会を見直す必要がありそうです。ヤマハ発の試み「マイカーやめて環境に貢献 エコ
通勤」あたり、面白いな〜と思います。

http://www.shizushin.com/local_social/20050127000000000061.htm記事提供 :日本コパック(株) 石井正彦 info@
copack.co.jp

だが問題ばかりだ。政府が民間を規制し、民間は其れに従おうとする。其処までは良いとしても、政府が民間に助成
し、民間はそれで儲けていて例えば三井物産が60億円の補助金を使って売ったDPF(ジーゼル黒鉛除去装置)にして
も、環境データを捏造した詐欺商法だった(04/12/27)。

こうした環境ビジネスによって国民の税金が無駄に浪費され、そしてトラック業界は偽物を買ってブラ下げて今日も走っ
ているのです(「自動車のリサイクル」、「環境」を参照)。

『 それでも排出量は増加 』・・・・「温暖化」を参照。
▲「排出枠取得に74億円」・・・・・・経産省が概算要求。経産省は最早無用のお役所である。其れが今回は環境省の
縄張りに踏み込んで環境ビジネスをする気なのか(「環境」を参照)。

廃朝・・・・・・続日本紀などの正月行事に度々出て来る言葉である。廃朝とは天皇が朝廷の政治を執らない事、言わ
ば天皇の休日(歳時記の1/1を参照)。

昔は天皇の二親等以上の近親、及び右大臣以上の喪には三日、三親等以上の近親、百官・三位以上の喪には一日
の規定で、その他天変・火災・薨奏の場合にも行われた(新潮国語辞典・久松潜一監修より)。

廃仏毀釈・・・・・・徳川時代は寺請制度によって寺院を援助して来たのに対して、明治政府は逆に寺院を解体し、
神社を国教としながら神社合祀政策を進めた。その過程で、神か仏か不明な存在は潰して行った。このため寺の多い
奈良は大変な状態となり、東大寺や興福寺の仏像仏具も二束三文で売られた。

京都の八坂神社の牛頭天王もインド系の神として潰されたし、修験道が特に禁止されたが寺か神社か判然としない所
は神社の看板に書き換えて生き延びた。そして何故か政府の手も唯一、稲荷信仰については触れなかった。その理由
として、此れは余りに民間に定着していた事と、伊勢の外宮に通じる神と認めたからだろう。

晴明神社にも稲荷があったため残った。だが陰陽道の元締めだった土御門家は看板を土御門神道に改めたが潰され
た。ただ土佐の「いざなぎ流」と言う陰陽師たちは土御門家の支配に属さず、「博士」と云う集団だったため残った。次
にフェノロサ(1853-1908)と岡倉天心(1862-1913)が仏教美術と言う側面から散逸する仏像・古美術品などを守った。


■ハイブリッド車・・・・・・エンジンとモーターとを組み合わせた車。燃費が良く、経済的で環境に優しい車。将来はコンセ
ントに差し込んで充電するPH(プライング・ハイブリッド車)に向かうものと見られる。電池も今より三倍高性能のリチウム
電池になりそうだ(JAF Mate2006/4)。ジーゼル、及びバグも参照。

ハエ・・・・・・荒南風。百合掘りハエとも。

ハエ・・・・・・昔は厠(かわや、トイレ)の傍にいて「蛆うじより育ち」、成虫になればハエとなる優れた昆虫の一種だ。人
は其れを「蝿・蠅」と書き、人に付きまとって煩く、しかも戦後は「黴菌を媒介する」厄介者として嫌われた。だから農薬
やDDTなど猛毒の殺虫剤によって徹底駆除されたのだろう。

だから近年はメッキリ少なくなったが、ハエは元々有機物の腐敗を助けて自然に戻すなど地球や人類に大いに貢献し
て来たのではないか。其れに比べてハエと同じくらい地球生物や環境保全に貢献している人類の特に公務員が果たし
て何人いるのか、考えて見るべきです。

しかも人は、何が益虫でどれが害虫かもよく分かっていないから敢えて言えば、少なくとも環境ファッショ(別項を参照)
たちは、ハエとの共生を味わうべきだろう。また今後ハエが絶滅を前に希少種になればペットにしてはどうか。

ハエは日の出と共に活動を開始する働き者なので特に朝寝坊者には目覚まし時計となるだろう。彼らを部屋に放って
置けば、特別に餌をやらなくても元気に暮らすので横着者でも飼育可能である。しかも日の出と共に彼らは人の顔の
鼻や口に集ってくるので、どうしても起床せざるを得なくなる。クールズビルとか言うお仕着せの省エネよりましだろう。

▲はお・・・・・・

・・・・・・古今東西、人が死ねば故人に縁りの誰かが其の地に埋めて、其処に標の柱を立てた。其処が墓であり、
其処に立てる柱は主柱、御柱であり墓標でした。植物である木には根っこが有り、人も生きて行くためには根っこに当
たる先祖霊と共存するのが基本でした。従って今のような「お墓参り」を昔はしなかった。

死体・屍に礼拝する観念・風習はなかったのです。つまり本当は家の下にハフリ(葬り)埋めて、其処に子孫が居ついて
弔い続けた。其れが「家・塚」の字体にも示されている(家を参照)。そして子供が生まれた場合は産後5〜7日後にエナ
を吉方に埋めてエナ塚とした(安産祈願)。

或いは数は少ないが山間部では今も両墓制(同項を参照)を採る所も有る。
何れにせよ死者は死後に一定の時間が過ぎれば肉体から魂が離脱して行くのでお墓に留まる霊は少ない。だから昔
は埋めた所に参拝する事はなかった。従って其処を「捨て墓・埋め墓」と言った。

また仏教が渡来し、西方浄土思想が広まって歪んだケガレ思想になるに及び、死体をケガレとして、此れを遠ざける時
代となった。つまり、住宅地と墓地とを隔てるようになった。其処で命日方位にある特定の地所に墓地を設け、其のライ
ンを筋目として参道を作り、其処への目印として山門や鳥居を立てた。以上が動物と人間とを分かつ行為である。

学歴や科学の進歩や進化論が人間性を高めるのではなくて、死者を弔う心や行為が優れた人間性を育むのです。
そうした一連の葬法文化が日本民族には受け継がれて来た。よって一貫した哲理の祭政の下で、人の道理が通り、礼
儀や筋目が日本では生き続けたし2000年の歴史を守って来た。其の点、現代は無茶苦茶です。

先祖の弔いになると信じて豪華に葬式をするとか、或いは宗旨や墓相の教えに従って立派な墓地や仏壇を作って定期
的に法事と墓参をする。其れは良いとしても、家族がどう信じようとも死者の魂が天国にある事はなく、また逆に墓地に
故人が腐った遺体と共に住み着いている訳でもない。生前の食べ物と同じ食物で生きている訳でもない。

ただ故人を偲び、何とかコンタクトをとろうと努める行為が「情けは人のためならず」(己が身のため)となって、何れは
其の方の心を清め、つまりは自分に返ると認識して略間違いはない。問題は其れより何もしない場合であり、次は形式
で済ませる事です。

命日も命日の方位も無視した上、故人とは全く無縁の地に墓地を借りて、全く無関係な暦日・方位に埋葬し法要をした
と澄ました顔でいる事です。其れでもしないよりは良いが、故人の冥福を祈る心得がズレてしまえば人々にはバックボ
ーン(背骨)も根本思想も見えなくなり、従って礼儀も義理も作法も知らなくなる。

その代わりにインチキ教育によって色んなイデオロギーに毒され、人心が乱れて犯罪増加とする。こうした原因は、明
治維新と言う国家的な宗旨替えに加えて、国民もまた天に唾するように打算で割り切って義理を捨て、最も肝心な根元
の先祖の宗教を疎んじ、更に葬法を疎かにした結果であり、従って敗戦した。

だからGHQにより骨抜きにされたのも極く当然の成り行きと言えよう。何れにせよ人は必ず死んで墓に入るものであ
り、従って日本のみならず世界各地に墓はある。こうなると宗教とか風土とか科学とか文明とか経済以前の問題であ
り、人間の基本と分かる。個人にとっては無論の事、家や国家の存立の基本でも有る。

人の多くは学歴や経済を云々するが、実は墓があるかどうかが寧ろ人間の条件である。人の多くは親の遺産を当てに
するが親の世話とか墓や仏壇の継承を躊躇ってしまう。だが其れではマトモナ家庭にはならず、従って人間的な子供
が育たない。特に親の墓は子供が作るのが古今東西の掟・常識である。

所が今の親は子供が作るべき家や墓地まで買い与えてしまう。車を買って貰ったらガソリンを入れて走らせるもので
す。墓を貰ったら花や線香を上げる場として維持管理をするくらいは子供にとって最低の義務である。墓は家の基本要
素であり前提なのだ。其れが無いとか大人になっても何処に有るのか分からないと言う人があれば幼稚すぎる。

大人として先ず欠陥品であり、自己否定であり人間性の否定であり、子とか遺産とか家の継承者とも言えない。此れは
極論や感情論で断定するのではない。昔から世間では分相応と言った。財産があれば其れに相応しい墓地があって
当然であり、立派な生き方をされた方は立派な墓が有って良い。

其れに対して財産も立派な人生も無かった人は人並みの墓地でよい。其の何れであっても裏を返せば、先祖祭りを確
りしている所は立派な生き方が出来て財産も出来ると言う事である(「霊主体従」、「体主霊従」を参照)。心身共に健全
な子供たちにしようとするなら、先祖や墓を大切にするように仕向けるほうが良いのです。

墓石・・・・・・普通は死後、桧の墓標を立てるが、年忌を重ねる間に朽ちてくるので○×家の墓と言う墓石に立て直
す。次は33回、49回の年忌を終えて死後50年以上の先祖を祀る五輪塔に入れる。昔は一石五輪塔と言う一体型のも
のが一般的だった。梵字としては阿字、またはキャカラバアで空風火水地を表している(五大を参照)。

其の次は宝篋キョウ印塔を立てる。此れは100年以上の先祖を祀るもので、余り例がない。梵字としては五方・五仏を表
す為に中心(大日)と四面に南から胎蔵の場合は北からアク、ア、アー、アンで天鼓、宝どう、開ふけ、無量寿如来を意
味し、また金剛の場合はタラーク、キリーク、アク、ウン、と書いている。

此の場合は宝生、阿弥陀、不空成就、阿シュク如来を表した。五輪塔が五大の意味で縦系列に先祖を弔い、次に再
生を祈った場であったのに対して、宝篋キョウ印塔の場合は五方の五仏と言う平面的な場で先祖の成仏と自然回帰を子
孫が祈る形であった事が分かる。

何れにせよ古い墓石は其れだけで先祖の存在感が分かる縁の物であり、刻まれた梵字や戒名、其れに年月日を金石
文と言い、学術資料であり、郷土の文化財である。だが墓地整理のためとか特に近年は新しい石にやりかえるケース
が多く、惜しまれる。新式にする事が優れた精神性の埋没に繋がるからです。

四国の庵治石などが高価なので、インドや中国の石が流行している。見た目は分からないが、矢張り日本の気候風土
に合った国産材が無難です。因みに墓地整理されて無縁墓となった石は、1トン1万円で廃棄物処理業者が引き取り、
道路の路材としてリサイクルされる。

だが08/2/1には淡路の業者が引き取った墓石を山に埋めた事から廃棄物処理業法違反で逮捕された。公認業者で
はなかったからだと言う。

刃金(鋼)・・・・・・釘などの軟鉄はグラインダーに掛ければ火花が出るが其の火花は毛髪のような飛び方で流れ
る。其れに対してハガネは線香花火のように直線的な星の形の火花が飛び散る。ハガネとは硬い鉄であり、硬いのは
炭素が入っているためであり、此れを炭素鋼と言う。此の精錬法に日本は古来秀でていた。

其れが出雲の玉ハガネである。此れを造るには炉が必要であるが、今の製鉄所のような巨大なキューポラ(溶鉱炉・
溶銑炉)ではない。甑(こしき)と言う囲炉裏のような平炉で足りた。しかも其れはハガネを採り出す度に壊してしまう。歴
史家や考古学者が其れを知らずに溶鉱炉跡を探した。

だから日本では当然にして製鉄・タタラの跡を発見できなかったので「渡来した」と即断した。

さてTVのDASH村の番組では先ず石(今回はレンガ)等で炉を作り、其の周りを粘土で固めた。特に溶けた鉄が底に
集まるような形にした。其処に玉ハガネの種を入れ、藁(ワラ)を入れて燃やして炉を暖めた。次に口いっぱいまで炭を
入れて鞴(フイゴ)で吹いた。此れで1500度にする。其処へ釘(軟鉄)を入れた。

ただ余りフイゴを吹かし過ぎると鉄が鋳物になってしまうのでゆっくり動かす。そうすると鉄が炭素を吸収して次第に鋼
鉄となって底に集まり始める。次に炉が熱い内に崩す。すると底には飴状の塊が出来ていた。此れが炭素鋼(玉ハガ
ネ)である。此れを水に漬ける。そしてグラインダーに掛けて見ると花火のような火花が飛び散った。

一度出来たハガネも1300度に加熱すれば駄目になるが、ハガネなら熱して切らなくても叩けば割れる。割った刃金を
板金に付ければ刃物になるが、付けるには接合材を使う。此れは錆びた鉄(酸化鉄)を粉末にして、其れにホウ酸とホ
ウ砂を混ぜる。刃金・接合材・板金をサンドイッチにして再び1000度に熱して接合する。

其れを叩いて鍛える作業を鍛造と言う。鍬でも厚さ0.8mmになるまで叩いて延ばす。特に刃金の部分に水を打って叩く
のが鍛える事になる。次にセンと言う道具で余分なものを削り出す。最後に泡が出ないように泥を塗って火に入れて
300度の熱で焼き入れする。因みに鉄を300度に加熱すれば磁石が付かなくなる。

此の焼入れで出来上がり。其れを砥石でといて刃物や鍬の刃に仕上げる(以上、06/7/22の読売TVのDASH村の番
組から引用)。下記の「刃物」を参照。


墓参り・・・・・・前項の「墓」の続き。故人をハフ(葬)った特定の墓地に定期的に参拝する行為。故人を偲び、故人
を弔うと言う行為は人間だけがする事であり、貴い精神性である。但し昔は「墓参り」と言う行為をしなかった。其れより
も大切な暦日と方位によって弔う方式と年忌法要を重ねていたからです。

でも今の人は戦後の洋式モノカネ教育と打算を優先したため方位や宗教を排斥したので古事来歴にも無知になった。
従って墓参する事が先祖供養の最低の条件になっています。実に大切な事なのですが学校では墓参りさえ教えないの
で此れはお年寄りに教えて貰うしか有りません。墓参りの大切さは実は宗教団体でも余り教えない。

此処では寧ろ、「平凡な先祖よりも、もっと偉大な当団体の教祖のほうを拝め」と指導するからである。また学歴を持つ
人や成功体験を持つ人は、「祈るとか拝む」行為を拒否するものである。彼らは「神仏に頼るなどはしたくない」と言うだ
ろうし、「そんなものを拝むなら俺を拝め」と恩に着せるだろう。

だが其れらは何れも誤解である。法事や墓参を奨励したほうが社員の質が良くなり、会社が何倍にも繁栄するので
す。先祖供養の具体例としては第一に仏壇・神棚へ日々のお供えとか墓参してお墓の掃除に務める事である。そうして
いる間に感謝出来るようになる。願い事があっても、其れは程々にしたい。

願をかければどれほど墓参しても先祖供養には成りません。本来の先祖祭りや祈る行為は御利益信心とか今の「願
掛け」とは違う。本来の祈りは我利我欲を達成しようとする手前勝手な御利益信心の祈りではなくて、先祖や神仏に対
する神通、または「帰命頂礼」であり、「どうぞ神仏のお役に私をお役立て下さい」と念じる清らかな思いである。

譬え私たちに悩みや問題があっても訴えない事である。ご先祖たちは、此方の状態を「百も承知」だから聞きたくもない
(霊的に汚す)のです。ですから其れより「お祖父さんの遺志を大切にします」と言う祈りとか、お掃除が第一であり、百
万遍の念仏とかお経や願掛けも無用と心得たい。

▲はき・・・・・・

・・・・・・秋の七草の一つ。仲秋の名月の頃に野辺にはススキの穂が出揃い、萩の花もそそと咲く。万葉集には140
首の萩の歌がある。宮城野萩、仙台萩、筑紫萩、山萩、そして公園に植えられる錦萩など色んな萩が有り、また衣服
にくっつく盗人萩も有るが、此れはマメ科の盗人ハギ科になる。萩は昔は馬の餌として刈り取られた。萩茶もあった。

因みに春には牡丹餅と呼ばれた餅が、秋には「お萩」と呼ばれる(NHKラジオ深夜便より大半を引用)。

萩焼き・・・・・・長州萩市の東部、松本から産する陶器。永正年間の創業の古萩がある。慶長3年、藩主・毛利輝元
が朝鮮から陶工・李敬を連れ帰ってから発達した。釉色は白黄、質緻密(広辞苑)。

パキスタン・・・・・・元々豊かな土地のためイギリスの植民地となっていたが戦後独立して印度と分離した。印度と
はカシミールの領有権を巡って今も争い、核攻撃も準備すると言う事態になっていた。また01年のNY同時多発テロ以
来、アフガニスタンからの難民が此処に押し寄せた。

05/10/8にはパキスタンのイスラマバード付近(カシミール地方)の大地震で5.5万人以上(10/29日現在)が死
去した。このうちパキスタン側では4.3万人、インド側では1.4万人である(11/2現在、死者数が全体で74500人
に上った)。何れも殆どの住民がイスラム教徒の地域であり、争いの坩堝になって貧困化していた。

貧困=争いとするのは先ず物質ではなく寧ろ精神性の問題である。05年の前後には世界の紛争地域であったが故に
スマトラ津波、カシミール地震となった。よって当地の宗教家たちも「争いの地には鉄槌が下る」と反省した。とすれば復
興のためにも此れまでの争いは何とか止める知恵を出して貰いたい。

宗教家だけが反省しても問題解決はないからだ。無論、彼ら自身の内面的な問題であるから下手な援助は無意味で
ある。パキスタンは今後06/7月末まで深刻な旱魃が心配されている。降雪も降雨も少なかったため、ダムの貯水量も
危機的なレベルにあり、綿花や家畜の外、少なくとも100万人に被害が及ぶと言う。

★パキスタンのイード・・・・・・断食月が明けた日、イスラム教で最大の祭り(イード)を迎える。此れが日本の正月に当
たる行事。

パーキンソン病・・・・・・脳幹に障害が起こり、体の諸部が硬直し、手足に震えが来る症状。英国のパーキンソン博
士の報告から採った名称(コンサイス外来語辞典・三省堂)。此れについて西埜先生は、歯医者で金歯や銀歯を入れ
た為と診断する。其の効果は数年後から脳に出るので、歯が原因とはご当人も歯科医師も気付かない。

金属にはイオン化傾向があり、異質のもの同士には電流が流れる。其れが神経を冒す。「たかが歯ではないか」と軽
視するが、馬は虫歯が原因で死ぬのです。女性の場合は転居により色んな歯医者に掛かった経験を持つ人が多い
が、特に上の歯に異質の金属を入れれば卵巣に影響して子宮筋腫にする。

従って歯科医師は無責任で済ましてはならないと言う。

▲はく・・・・・・
▲履く・・・・・・

▲吐く・・・・・・
▲白・・・・・・

バグ(欠陥)・・・・・・家電の内贓品や車の電装にはデジタル化(別項参照)が進んだが、余りに複雑化したため「組み
込みソフト」のバグ(欠陥)が猛威を振るってトラブル続出し、大きな問題となっている。例えばトヨタのハイブリッド車プリ
ウスの7万台が走行中にガソリンエンジンのストップ。

またソニーのデジタル携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」は、5回もソフトの修正をしたし、薄型テレビ「ブラビア」は、全
世界で40万台が電源が切れなくなると言うバグ発生。キャノン、松下電産、シャープなどもバグは日常茶飯事と言う(06
/4/9の朝日新聞)。下記のパソコンも参照。

白銀比・・・・・・・・古来、最も美しくかつ安定した形の建築や美術に使われて来た秘伝の寸法比として黄金比(別項
参照)と白銀比がある。前者は縦横1:618、後者は1:1.4141であり、即ち1:√2の事であり、聖徳太子の時代から曲尺
(別項を参照)の表目に対する裏目として刻まれて来た。

四天王寺には太子の像があり、曲尺を持っている。太子創建と言われる奈良・法隆寺や大阪・四天王寺の伽藍、金
堂、その他の建物の平面、更に仏像や菩薩像の顔の寸法比も此の白銀比で造られており、また栃木の大田原市では
今も太子を建築の神として祭っている。

また生け花の生け方も三角の形の組み合わせであるが、其の三角は伝統的に1:√2:1の比例配分にする。或いはコ
ピー用紙のA2--A3--A4--A5--と言う寸法も縦横の長さが1:√の白銀比であり、A2以下を各々1/2比にしたもの、つ
まり半分に折れば縦横の関係は反転するが次のサイズの寸法になる。

こうして見れば西洋では黄金比、日本では白銀比が使われた事が分かる(06/6/3のabcTVから大部分を引用)。

さて円理で例えばパイ(π)は円周率であり、半径rに対するl(円周エル)=2πr2乗となる。其れに対して、曲尺は円周
や円の面積に対する方形の最大面積を即座に表示する計算尺として古来、大工にとって第一の必携品でした。また其
れに対してファイ(別項参照)は、円を当分分割する尺度でもあった。

例えば0.617の16倍を円周とすれば987の長さになる。其の√(平方根)はπ=3.1416であり、つまり曲尺の1になりま
す。其れを4等分して都合4回すれば円が1/16に分割できる。そうすると其の円のr(半径)は1.618、つまりファイに戻る
のです。即ち一辺が1.618:0.618:1.618の長さの三角形の内角は22.5度になる。

因みに「16弁菊花紋」、「黄金比」を参照。

白磁・・・・・・日本の玉器は神器でした。シナでも其の玉器が古来珍重されて王権のシンボルとなった。其れに憧れ
て玉が入手出来ない宗の時代になって磁器を焼き上げた。純白の磁器はシナの六朝時代に起こり景徳鎮で栄えた。
日本では古伊万里に伝わったが、青磁と共に東洋独自のものとして西洋では「白い宝石」と言われて珍重された。

ドイツでは其れを真似てザクセン(別項参照)で苦心して原料となるカオリンを発見し、1708年にマイセンで欧州初の磁
器を作り上げた。ヨーロッパは其れまでかなり後進国だったのです。

薄葬令・・・・・・『日本書紀』孝徳天皇の大化二年(646)三月甲申(こうしん)の条に長文の詔がある。造墓の制限や
禁止に関するもので、一般に「大化薄葬令」と呼ばれているものである。文献上の信憑性については、研究者の間で論
議のあるところである。

「大化薄葬令」が引用している『魏使』の武帝紀や文帝紀の薄葬主義は、墳丘の造営を一切否定するものである。「大
化薄葬令」は、王以上、上臣、下臣だけが墳丘の造営が認められ、大仁(だいにん)、小仁(しょうにん)、大礼(だいら
い)以下小智(しょうち)の墓は、小石室つくることは認められるものの、墳丘の造営は認められなかった。

このことから徹底した薄葬ではなく、不完全な薄葬であった事が分かる。 前方後円墳がそうであったように、身分を現
すものとしての考えが残っている。「大化薄葬令」には、庶民は「地に収め埋めよ」とある。木棺に遺骸を入れるか、直
接土に埋めるかのどちらかで、土壙墓(どこうぼ)を指しているのであろう。

薄葬と厚葬・・・・・中国には、埋葬に関して薄葬と厚葬という二つの対立する考え方があった。その考え方の違いの根
底には異なった死生観が存在していた。墳丘を造っているかどうかで、薄葬(はくそう)か厚葬(こうそう)かの違いを区
別することができる。つまり、死後、墓とした土地を永久に占有できるかどうかで区別する。

薄葬令の本文・・・・・「孝徳天皇大化二年三月癸亥朔、甲申、詔日、朕聞、西土之君、戒其民日、古之葬者、因高爲
墓。不封不樹。棺槨足以朽骨、衣衿足以朽宍而己。故吾營此丘墟、不食之地 欲使屠代之後、不知其所。無藏金銀
銅鐵。一以瓦器、合古塗車・蒭靈之義。棺漆際會三過。飯含無以珠玉。無施珠襦玉?。諸愚俗所爲也。

叉日、夫葬者藏也。欲人之不得見也。廼者、我民貧絶、專由營墓。爰陳其制、尊卑使別。夫王以上之墓者、其内長
九尺、濶五尺。其外域、方九尋、高五尋。役一千人、七日使訖。其葬時帷帳等、用白布。有轜車。上臣之墓者、其内
長濶及高、皆准於上。其外域、方七尋、高三尋。役五百人、五日使訖。其葬時帷帳等、用白布。

擔而行之。(蓋此以肩擔輿而送之乎)。下臣之墓者、其内長濶及高、皆准於上。其外域、方五尋、高二尋半。役二百
五十人、三日使訖。其葬時帷帳等、用白布、亦准於上。大仁・小仁之墓者、其内長九尺、高濶各四尺。不封使平。役
一百人、一日使訖。大禮以下、小智以上之墓者、皆准大仁。役五十人、一日使訖。

凡王以下、小智以上之墓者、宜用小石。其帷帳等、宜用白布。庶民亡時、牧埋於地。其帷帳等、可用麁布。一日莫
停。凡王以下、及至庶民、不得營殯。凡自畿内、及諸國等、宜定一所、而使収埋、不得汚穢散埋慮々。凡人死亡之
時、若經自殉、或絞人殉、及強殉亡人之馬、或爲亡人。藏賓於墓、或爲亡人、断髪刺股而誅。如此奮俗。一皆悉斷。

或本云、無藏金銀錦綾五綵。又曰、凡自諸臣及至于民、不得用金銀。 縦有違詔、犯所禁者、必罪其族。」(『日本書
紀』巻第二十五)

646年(大化2)に出された詔は、長文であり、内容から四部に分けられるが、その第一に述べられているのが、この「薄
葬の詔」である。初めの部分は制定の意義を述べている。中国の文献を適当に混ぜ合わせて作文している。後半は、
葬制の内容を具体的に記している。従来の墓の規模を遙かに縮小し、簡素化している。

そこで一般にこの葬制を「薄葬制」という。この法令が出された背景には、「公地公民制」と関わりがあるのではないか
という説がある。・・・・・・以上は、ウイキペディア・フリー百科事典http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E5%A2%B3よ
り引用。

▲バクダッド・・・・・・イラクのバグダッドは1100年前、「イスラムの知恵」によって飛躍的に発展し、カリフ王は当時ユ
ーラシア最大の都市にしていた。都の中心の円状都市と、其れを取り巻くようにモスクが有った。羊の皮からやがて紙
の使用に変わってコーランが普及し、またギリシャの文献も此処に残されたので、後のルネッサンスに役立った。

だがやがてモンゴルによってバグダッドは滅ぼされた(2004/3/24、「NHKスペシャル」より)。

爆弾・・・・・・砲弾は大砲から発射されるものだが爆弾は航空機から投下される。外に地雷があり、また海で使う魚
雷や機雷がある。何れも目的は目標物や人員の破壊と殺傷。構造は爆薬と点火装置、及び其れらを包む金属容器か
らなる。

中身は主に爆薬であるが中には化学物質を詰めた毒ガス弾もあるので其の種類は刻印や色彩で識別出来るようにし
てある。殻は爆発と共に真っ赤に熔解した鉄片を四周に飛び散らせて殺傷・破壊する効果を持たせている。点火装置
は時限式や近接式など各種あるが此処ではカットする。最近の傾向としてクラスター爆弾(別項参照)がある。

爆弾の効果は何れも衝撃・破壊力、大量の熱波と爆風であり、此れらは爆心地からの距離で判明する。また爆弾は其
の性能と共に耐久性が問われる。戦場では消耗品であるが、生産・運搬・保管と言う一連の過程が長期にわたるもの
ですから日用雑貨品とは違う。特に何時使われるか分からないので、普通は数十年間保管するものとなる。

とすれば耐久消費財とも言える。特に熱砂の砂漠に転がされて長時間放置されても安全である事。或いは水没しても
駄目にならない事。そして砲弾の場合は、発射薬の点火により2000℃以上の火で尻を焼かれても暴発しない事。しか
も急激な衝撃力で発射されても自爆しない事が要求される。

ですから例えば砲弾でも爆弾でも着弾地点に落ちて、爆発せずにそのままのめり込んで数十年息を潜めている馬鹿と
言うか鈍感で長生きするものもある。戦後60年余りたって都会の地下鉄工事でひよっこり発見されるのはそうした鈍感
な長寿クラスである。つまり爆弾は此の意味では極めて安全性が高いものとも言われる。

ただこうした爆弾を保有しているだけでは意味が半分しかない。どのような時にどうして運搬し、何時敵地に投下するか
と言う点が軍事力(戦略・戦術)である。

爆発・爆破・・・・・・火山の爆発のように自然界にも起こる爆発と人為的な爆破とがある。自然災害や事件性の爆
発・爆破との違いは、元の場が跡形もなくなるので原因不明となり易い。従って今のように物質科学と物証主義社会に
あっては原因究明が困難になる。

例えばプロパンガスの場合は比較的跡形が残るが、鉱山の坑内爆発の場合は、空気に触れて炭塵が自然発火した
のかメタンガスの発生による引火か、其れに何がスパークしたのか、或いは爆破処理の不手際が有ったのか判然とし
ない。生き残りも少ない場合は尚更である。

戦場の場合も、もし味方の銃弾で背中を撃たれて倒れた後に敵の砲弾が落ちれば一応は戦死となるが、吹き飛んでし
まえば証拠が消える。ロケット打ち上げ事故や空爆による都市の破壊でも結果は同じである。交通事故や火災とはこ
の点で大きく違う。

特にダイナマイト、ピクリン酸、カーリット、TNTなどの高性能爆薬による場合は1000度以上の大量の高熱と破壊力、
其れに衝撃力・爆風が急激に同時発生して周辺に拡散するので局部の大半は消滅・熔解・破壊・飛散する。原水爆の
場合は其れに放射能が加わるので後になっても近づけない。

このため爆破作業は出来るだけ少ない人数による事と細心の注意(集中力)が要求される。

爆破解体・・・・・・建築物解体法の一つ。外国ではかなり行われているが、日本では小規模でしかも失敗が多かっ
た。其れが琵琶湖で成功した。木の岡町の11Fビルが古くなり、地元で幽霊ビルと言われていた。此れを解体するには
当時7億円のコストを要した。だが米国式の爆破解体ならば1/2になる。

其処で京都のリゾート開発会社がイギリスの専門会社に任せようとした。所が国内法では免許が必要であり、しかも爆
薬量に制限があった。このため先ず全社員が火薬類取り扱い主任の受験に挑戦したが、入社4年の女子社員2名だけ
が合格した。彼女たちは在来の工法ではなく湖岸への倒壊工法を採った。

次は地元が衝撃と騒音を心配したので、一緒に海外の事例を実地検分に行った。其の上で行ったが、平成4年の当日
は晴。半径100m以内の住民が避難した。付近には5万人の見物客が押し寄せて見守る中、2800本のダイナマイトに
点火。日本初のビル爆破解体が6秒間で無事成功した。

跡地は滋賀県が購入し、ビオトープ(自然の池)にする予定(06/5/22読売テレビ「今日は何の日」より引用)。


爆薬・・・・・・形状はパウダー(粉)、顆粒、固形が多いが、近年は世界各地でテロが液状のものを使い出した。単体
では爆発しないが、何種類かを混ぜ合わせれば爆薬となる液体をカメラのフラッシュ機能で起爆させる。例えば一般に
入手し易いアセトンを持っていた者がテロ計画犯として23人が06/8/10にイギリスで未然に摘発された。

でもアセトン(石油系溶剤)を持っていたら爆薬化合物であるとして爆破容疑者となるなんておかしいのではないか。ま
た水中投下する事によって爆発する爆薬も昔から存在するが取り扱いが大変。普通の爆薬については「火薬」、「ニト
ロ」を参照。

▲箱・・・・・・

羽子板・・・・・・意味が二つあり、一つは和船の舵床。もう一つは女児が出産した時に贈る祝いの羽子板。後者は初
節句までに贈るのが慣わし。また年末の12/19に日本橋と浅草では羽子板市があり、昔はお正月には女の子が羽
根つきをしました。

羽子板とは羽子、つまりムクロジの実に穴を開けて鳥の羽根を数枚挿したものを板で突いて遊ぶためにツクバネとか
追羽根とも言った。羽根を板で叩けばトンボ返りします。トンボは田んぼの害虫を食べてくれる益虫です。

そうしたトンボの縁起物に板を付けて贈るのは、女児に降りかかる害虫や災禍を食べて貰おうとする呪術であり、厄払
いの祈りを具体的な形として贈ったもの(「節句」、「雛祭り」を参照)。

■はさみ・・・・・・挟み、剪み、鋏。 
▲橋・・・・・・
▲箸・・・・・・割り箸を参照。

・・・・・・御柱を参照。

と座・・・・・主の柱に座は従う。一対の陰陽関係の事。ただ「柱」と言えば現代人は家の中で屋根を支える複数の
柱しか想定しないが、その柱は建築用の棟持ち柱であり、本来の柱とは違う。柱の字を主の木と書いている通り、本来
の柱は高木として一本独立の柱であり、此れを喬(喬木)とも書いた。

其れを横にしたのを漢字では「橋」の字にしたので以後の人が誤解するようになった。同様に、宮柱や大黒柱とあれば
これまた建築物として理解してしまうが、其れも有りえない話である。古の祭りの柱は全て墓標であり、もしくは御柱・見
柱・高木と呼んだ。先祖祭りは鎮魂と日迎えの別があり、其れらは寺と神社で一年の間に昔は交互に行った。

命日には墓地または寺で弔い(忌み籠り)があり、対する逆の時期には逆方向の宮(神社)で神の降臨を待つと言う形
で祝い祭った。古来、寺で祀る先祖(菩提)の数を何柱で数えるのは墓標・柱・墓石の数に由来するからであり、また神
社で祭るご祭神の数を何座と呼ぶのは祠に納めた矛等のご神体(依り代)の数に由来する訳です(見柱を参照)。

さて、座の立場は柱を取り巻く複数の座標の事。太陽が宿る柱を陽とし、其の日影が落ちる所に各々座を置いた。日
影は移動するため各方位に座が置かれたのです。此の外にも天球に対する星座など色んな座があるが、基本的に座
は陽(軸)に対する陰(周り)の位置づけであった(クラまたは座を参照)。

はじき(土師器)・・・・・今はピストルをハジキと言うが、本来は縄文土器以後の土器の一つで考古学では東京・弥
生町から発掘した経緯からこれを弥生式土器と名付けたが無論、昔から其のような名で呼ばれたものではない。須恵
器(別項を参照)や土師(はじ)器、またはカワラケと呼んだ。

此れらは後に出て来る陶磁器と違って低温焼成で造る。今の文明から見て「低温だったら未熟だ」と解釈するのが一
般論だが、高温で造ればガラス質となり、ゴミになっても腐らず諸生物を殺傷するのでは寧ろ吾々の文明こそ未開人
の野蛮な文明である。ともあれ土器は野焼きで作り、ハジキは瓦窯で瓦と同じ温度で手軽に焼成出来た。

土師器の特徴は土師の祖が能見宿禰とされているように垂仁天皇以後、特に古墳時代以後の墳墓の副葬品として出
土する赤褐色の素焼きの土器である。赤いのは埴(はに)土を使ったからである。埴生とは赤土、つまり丹生(にゅう)
即ち朱(自然水銀)の入った土であり、朱色は血色を意味した。

古建築物にもアカニや青丹などがあり、漆器にも朱色のものがあるが何れも神聖なものを表すために使った。ともあれ
ハジキは皿、碗、高月、壷など食器として一般的には平安時代まで造られた(所によっては江戸時代まで)。文様はな
い。因みに各地に土師(ハジ)の地名があるが、本家は大阪藤井寺市の土師(はじ)ノ里である。

(ハス)・・・・・・蓮は大輪の美しい花を水面に咲かせます。だから、「蓮は泥より出でて泥に染まらず、清漣にして
妖艶妖ならず」と言う風に仏教説話にも説かれる。此のため東洋では格調高く美しい花として親しまれて来ました。だが
美しくもその命は短命で儚いので一層人々の心を動かします。

そうして蓮はまた元の水に静かに帰って行くのですが、其処には実を残してくれます。一瞬だけ精一杯に生きて、潔く散
る姿を見た人は其処から「毎日が最後」と言う健気さを感じて気が引き締まる筈です(サンケイ2003/9/9 白雪梅
「Wクリック」から一部引用)。

所で都内にも板橋には蓮根の地名が残るが、大阪門真市は大昔から蓮根の名産地(古事記にもあるとの事)とさてい
て黒く重たい泥のため、根茎が筋肉質となり独特の味わいがある。何れにせよ蓮の根茎は法則性で伸びる(下記の
「蓮形」も参照)。

蓮形・・・・・・・古寺の瓦や廃寺から出土する軒丸瓦には決まって八、または六弁の蓮華紋が描かれています。でも
前述の菊花紋と同様、凡そ、自然界の花は奇数弁であり、偶数弁と言う例は少ない。其れを敢えて寺のシンボルとした
のは別の意味、教えが有ったと見るべきでしょう。つまり此れは植物の花ではなく、ヤタの法理を示したものである。

現実にはない体を法身と言い、佛理の花を法華(別項参照)と言い、此れを八弁の蓮華や菊で現した(達磨を参照)。
其れは別項の「円系図」で示した通り、八方(ヤタ)、十六方の先祖や神仏を現したものであり、中東にも其れはロゼッ
ト・ストーンとして残され、かの地ではバラの花、即ち「王家の紋」と認識されていた。

其処から日本の無知な渡来学者が今なお天皇騎馬民族説を繰り返す(話は逆なのであるが)。

長谷寺・・・・・・奈良・桜井市にある名刹。奈良から伊勢に向かう途中の、標高250mの山中にあり、当初は686
年に天武天皇の病気平癒を祈願して道明上人が祀ったとしている。次に神亀年間の727年に聖武天皇の勅命で徳道
上人が建てた。本堂は清水寺と同じ舞台造りであり、此処の特徴としては108間の長い階段式回廊である。

本尊は十一面観音立像だが地蔵菩薩としての両徳も兼ねる。大きさが身の丈10m18cm(木像としては日本最大)。
また日本最大の仏画として「御影大画軸」と呼ばれる観音指図(設計図)がある。古来、女人の信仰を集めており、今も
西国33観音(別項を参照)8番札所として、またボタンの時期には「花の寺」として観光名所である。

また真言宗豊山派の総本山として末寺3000を擁する。此処は天武天皇の勅願寺とも言われている。

彼は外にも大官大寺を創建し、勅願寺としては薬師寺、長谷寺、それに彼を祭る神社が吉野に数社、奈良市、桜井
市、川上村、そして大阪市生野区などに各々一社あるが、彼(天武)の命日の逆方位には、この長谷寺と鎌倉の長谷
寺があり、其のラインは9/6←→3/9となる。

よって、彼(天武)の命日に略合致するので彼の創建ではなくて彼の死後に創建された寺と分かる。因みに坂東の長谷
寺は坂東33観音の4番と6番札所として鎌倉と厚木市にもあるが、鎌倉の長谷寺は同じ徳道上人が建てたと言われ、
奈良の長谷寺と同じ縁起を持つ寺であり、矢張り9.18mの観音像を本尊とする。

この観音は奈良と同じ1本の楠の大木から徳道上人が二体造立したものの一本で、伊勢の海から流されて三浦半島
に辿り着いたものを鎌倉に移し祀ったものとされ、地蔵菩薩の霊力も兼ね備えると言われる。とすれば、天武天皇の日
迎えの場を印す地蔵であり、他方では彼を祭る観音(持統)の宮であった事になる。

また東西の長谷寺の延長線にある大和高田市には長谷本寺と言う真言宗(豊山派)の古刹が有る。此処の場合は養
老(710年代後半)年間に南都の大満上人の開基とされている(歳時記の「9/9天武」を参照)。

はぜの木・・・・・・ウルシ科の落葉喬木。木は昔からヌルデと共に護摩木として使われた。皮は染料となり、実からは
蝋(ロウ)を採る。ハゼノキの樹形は楓のような美景とは逆に実に不細工であるが、晩秋にはウルシと共に葉を燃え立
つ炎のような色に染めて全山紅葉の中の特に鮮やかな紅一点を彩る。

ハゼノキ(リュウキュウハゼ・ハゼ) (ウルシ科ウルシ属)------(以下は「植物歳時記」より引用)----三浦半島の紅
葉が美しくなるのは、例年、11月も下旬になってからです。黄葉の樹木が多い中で、紅葉が一際鮮やかなのがこのハ
ゼノキです。関東地方南部以西に分布します。

果皮のろうを和ろうそくの原料とするために栽培されたものが野生化して拡がったといわれます。ろう分を多量に含ん
だ果皮は、カラスやムクドリにとって冬のよい食糧となっているようで、糞になった種子が諸方に散布されて、ハゼノキ
の密度を濃くしているのだと思います。県内では暖地の山野、特に海岸沿いに多いようです。

三浦半島でも全域の雑木林で、晩秋(初冬)の山野を美しく飾ってくれます。雌雄異株です。

はそ・・・・・・
はそう・・・・・・

パソコン・・・・・・数字をデジタル信号に換えて電気仕掛けで演算機や通信機とした大人の玩具。元来、「星の世界
の産物」であるから軍事と金融の為に発展したので其れなりに殺人支援機(高射砲演算器)として活躍した。ともあれ、
20世紀の人間は此れを魔法の鏡と期待した。

だが今もって数字や英語でしか反応しない代物であり、要するに日本語さえ理解出来ない低能力である。しかも平べっ
たい頭しかない。自然界では蚊やトンボなど、立体的で高性能な生き物が幾らでも溢れているのですが、それを平面で
しか映し出さないテレビで見ても自然の事は理解出来ない筈である。

まぁテレビがデジタル化したとは言っても、立体画像を見せるのがまだ無理ですから、パソコンだけが「数字やアルファ
ベットでしか反応せず、しかも平面的な二次元しか演算出来ない馬鹿野郎だ」と批難するのは可哀想かも知れない。

でも優れた歴史遺産である日本語や有能な大自然界(例えば天気)を未熟なパソコンや低能のスパコンで裁いたり割
り切ろうとしても当然無理である。

其れでも日本では今も天気予報に使われているし、また「自分は字も絵も下手だ」と思う人たちがいて、「何とか機械で
年賀葉書を書きたい」とか、或いは「世間に乗り遅れたくない」と焦る高齢者たちが大挙して取り憑いた。この為、家電
業界や通信業界を大いに潤した。出来の悪い欠陥MSも次々と出た。

写真付きの葉書を書くための機能も付いたと言うので、辛抱して追い駆けて翻弄されている間に其の人たちは其れに
精一杯でパソコンを次々買い換えて新型オモチャを擬似体験した。だがワープロほどにも旨く葉書を書けなかない内に
トウトウ死んでしまったに違いない。

精々カード会社と出会い系サイトを蔓延らせた程度ですから、若者はパソコンを見切ってケイタイを選んだ。他方、イン
ターネットで楽天やライブドアが急成長でバブルを見せた。でも其れは他業種のメーカーや商社などが虚業進出を夢見
て架空(テンプラ)出店の資金を出したからに過ぎない。

しかし期待に反して殆ど売り上げに貢献しない出店に高いツケを払わされただけだ。カードもトラブル急増であるし、天
気予報に期待しても無駄でした。気象予報のチャンネルは沢山あるが一番肝心な現況データが全くないので、例えば
「今から大阪へ行こう」として、今の大阪の天気を知りたいと思っても無理だ。

どのページも明日以降の予報ばかりであるから、誰かに電話して「今どうなのか」と聞く外はないのです。聞ける所なら
良いが、山奥の上流に大雨が降り、下流では直ぐに洪水になる危険な状況であっても、其のデータは気象庁のスパコ
ンでも2時間後でなければ気象情報として上がって来ない。

このようにパソコンは期待に反して結局何の役にも立たない食わせ物・代物である。また例えばパソコンでも通信関連
商品でも、説明書に「サポートセンター」等と言う電話番号が書いてはあるが殆ど通じない。「鬼さんコチラ此処までおい
で」と言うように「サポートセンター」が明記してあるが、話中ばかりで全く通じない。

やっと通じた場合でも「ウルサイナ」とばかり「煩いハエ」を追うような横柄な応対の所か、或いは丁寧であっても次から
次に盥回しするセンターばかりであり、結局客は、簡単な一件でも中々埒が明かない。つまり此の業界がお役所と同じ
になった。彼らはまた簡単に「では故障ですね」と言う。だが此れに2週間掛かると言うから呆れる。

車なら何処だって車検が一日で帰ってくるのに家電製品は「一律2週間預かり」と胸を張っているのだから恐れ入る。
だから先進国日本の家電が朝鮮やシナに負けて当然である(家電業界を参照)。

銀行のATMはショッチュウトラブル続きであり、05/11/1にはJR西が「新ATS設定ミス」を発表、同日東証がダウ
ンした。後者はまたも富士通だった。JR西は「プログラム設定ミス」とか「想定外」と言い訳をしたが、アイティ関係者の
杜撰さが国際市場に日本の恥を此処まで曝してしまった以上、家電業界の信頼回復は無理である。

次は06/3/15、ファイル交換ソフト・ウイニー(ウイニーを参照)による感染・情報の流失問題が全国に広がった。個人で
はなく官公庁や大企業の情報流失と言うのですから、「個人情報保護法」(別項参照)は何だったのか。如何にパソコン
が問題児であり、其の関係者たちが悪質だったかを露呈した事にもなる(アイテイを参照)。














ハタ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ●■▲◆★●
◆以下、次ページへ続く。・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ●○◎□◇■◆△▽▲▼☆
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ハタ〜祓い
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