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   日知り事典        鏡〜火山

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鏡はミラーではなかった・・・・・・・古代の銅鏡は現代社会のミラーとは全く違っていた。鏡は反射する意味・目
的から作ったのではなくて、方位の観測器具として作られた。従って此れは立てかけて見るものではなくて平面に置い
て使用した物であり、其れを人が「屈んで見た」ので「屈み」(カガミ)と言った。

反射器としてのミラーではなく、平面にお皿のように置いて水準器、方位羅針盤、暦盤、分度器などの用途を同時に適
える神器でした。漢字の場合も「鏡」の字を「金偏に境」と書いて図示しているのはガラスを意味したのではなくて、金属
製と明示しているのです。更に言えば、「竟」や境は方位を区分・区画する文字であって「反」でも「射」でもない。

だが現代人の固定観念は鏡を必ず「ミラー」と定義している。100%の人が此の点から勘違いして満足しているのでど
うしようも有りません。或いは鏡を昔は「鑑」とも書いて来たが、此れも矢張り「皿」の上に「臣」、(即ち目付の意味)を付
け加えて、「屈み」、即ち水平面に置いたお皿を「屈んで見る」ために使う「盤」と同類である事を示しています。

日本人は長い間に其の事を忘れさせられて来ました(「カゴメの歌」を参照)。

其の為、今では鏡とガラスミラーとを同一視しているが、本来は全く別の目的で存在した。鏡は、ブラ下げて自分の顔
や姿を反射させて見るノッペラボーのミラーとは全く違って、平面に置いて「屈んで見る」からカガミと言ったのです。従
って戦前までは今のミラーを「鏡」とは言わずに、せいぜい「姿見」と呼んでいた訳です。

ただ一度刷り込まれたイメージや先入観は、次に新たな情報や真実が伝わっても消える事はない。ステレオタイプの固
定観念となるか、積み上げられるだけである。だから本書が如何に誤解を解こうと強調しても空しく感じる。何れにせ
よ、本来の鏡の表面は今のようなギンギラギンの銀面(アルミ)ミラーではなかった。

だが考古学では古墳から掘り出した鏡の表裏の意味も上下の見方も分らない。にも関わらずこの辺りの事実を誤認し
て恥じる事も無く多弁を弄し、例えば鏡の用途は「化粧道具であるとの解釈をたれ、しかも同時に、鏡の表面を「鏡背」
と名付けて「表裏」を逆に解釈して来た、或いは「古代祭祀に使われたもの」とも言って来た。

だが彼らは政教分離を建前とするアカデミックな学問により解釈するのですから宗教音痴であり、従って祭祀の何たる
かを知らずに講釈して来た。従って真実から離れるばかりとなっています。さて記紀の日本神話や天皇の「三種の神
器」の筆頭には例えばヤタの鏡が有ります。

此れについても従来から多くの解説がなされて来たが、全て誤解による故事付けと類似の孫請けコピーであるから何
ら参考にならない。カガミを「鏡」と書くのはガラスではなくて金属である事を意味し、また先に述べた青銅鏡のように表
面には境目がある事を文字で示している。

ヤタとは寸法で有り「大きさ」と見るのが今では定説となっているが、嘘である。ヤタは大きさではなくて八方の境目を明
示したものを言った(「ヤタ」を参照)。では鏡について神社関係者なら真実を知っているか、と言えば矢張り知らない。
知らないから各地の神社では御神体として立て掛けている。

或いはお尻を向けて見せびらかすようにピカピカさせて澄ましているのですから矢張り駄目です。更に最近は何処でも
ヒモロギと言う神社庁斡旋の作り物に鏡をぶら下げています。でも此れは神様の首吊りの状態を曝け出した形です。何
度も言うように鏡は太陽の暦盤であって、単に日光を反射させるものではなかった。

仮に凸面鏡のお尻で反射させても乱反射して拡散し、無意味となる。従って反射器ではなくて方位盤としての意味が強
かったのです。

さて、日本史には出て来ないが日本で昔から続けて来た太陽の祭り事を奪う者たちが現れた。正しい日本の暦法を奪
って政権奪取を謀る渡来人たちでした。例えば神武天皇以後の天皇名(和名)にはタラシの名の付く天皇や皇族が多
いが、其れは隣国や他国の「鏡を垂らした」事(征服)を称えた称号でした(「タラシ」を参照)。

或いは稲作による支配です。月の神の作物である稲作の拡大のために、太陽暦よりも陰陽暦を導入して異質な政権
支配体制(商品作物、米穀本位制)のために唐風の日本に作り変えた悪者たちの仕業が「鏡垂らし」でした。

このため昔からの精緻な日鏡を没収して鋳潰し、その代わりに暦盤としては全く使えない代物である三角縁神獣鏡な
どにすり替えた。

こうして稲作のための月の暦への改暦を強制的に繰り返した大和朝廷に無条件降伏した形を今もそのまま全く無頓着
に神社では上記の如き「鏡タラシ」の形で伝えている。ですから保守的で立派と言うよりも迂闊と言うべきです。何故な
ら、御神体とする鏡の用途をもし知らないのであれば、其の神社ではマトモナ祭式が出来る筈もないからです。

だから此処で繰り返して正解を述べる訳だが、本来のカガミの用途は多用途に使える万能の器具だった。例えば天文
観測でとして使う場合は、水平に置いて水を満たして水鏡とし、太陽光を戴いた。其れが「日受け」である。

同時に此れは水準器と方位盤・羅針盤・分度器であり、周囲の目盛で方位を知り、月日のコヨミを数えたのです(「三角
縁神獣鏡」を参照)。また夜間には裏返してミラーとして使った。この場合は全天の星座や月を一点に写し、方位との方
位角を読み取って星座の移動から月日を数えたものです。其れはまた当然測量器としても使った。

故に鏡は万能の神器の筆頭として古くから尊ばれて来たのですが、タラシ王朝から日本の暦法の簒奪が繰り広げられ
て鏡は悉く奪われ、鋳潰されてしまった。その代わりに三角縁神獣鏡など、偽物の鏡が広まるにつれて、和暦(真の太
陽暦)が忘れられ、渡来の仏教(陰陽)暦が一般化して行った。

こうした経緯から真実が抹殺された結果として今のような偽学説が横行して進化論一色に塗り潰されたのでしょう。同
様に今のドルのような悪貨がやがて円札を駆逐するのは時間の問題であるのだろうか(「カゴメの歌」、「円札」を参
照)。因みに文字にも鏡の意味は残されている。其れが鍋蓋(別項を参照)である。

鍋蓋と言うよりも「鏡冠」と言うべき文字なのですが、渡来文化の漢字学者たちにとっては、太陽の祭りなんて、どうでも
良かったのでしょう。

篝火(かがりび)・・・・・・松の木を焚くので松明と書く。松の炎は輝き方が格別大きく明るいから「篝火」に使われた。
此れは電燈の明るさよりも輝きが大きい。このため松材は瀬戸物を作る穴窯・登り窯などでも焚かれた。松は高温を
出す為に素焼きの陶器でも自然釉が掛かり、時には窯ヨウ変となって名品を生んだ。

所が今は「タイマツ」と言っても竹や葦を束ねて燃やしているので光が弱く灰ばかり撒き散らす。其の点、篝火は鉄の篭
に松薪を入れて焚く。其れは今でも本物の薪(たきぎ)能などで見られる。

★餓鬼・・・・・・・昔はチビを餓鬼と言ったが、今はチビが少子化で減り、代って餓鬼道に堕ちた色餓鬼、グルメ餓鬼、な
どが日本を席巻している。少子化のため其れでも親馬鹿がチヤホヤするので誰も異議を挟めず批判も出来ず、教師
も打つ手が無く、もう手が付けられなくなり、そのまま大人になるとすれば日本の未来も危うい。

カギ・・・・・・・・「¬」(カネを参照)

柿の実・・・・・・・柿は秋の味覚であり、薬でもある。昔から柿の実る時期は皆健康になるので「医者要らず」と言わ
れ、よって「柿赤くなれば医者青くなる」とも言われて来た。日本には全国各地にその土地が育てた柿の品種があり、
御所(大和・奈良)、身不知(会津)、百目(甲州)、堂上蜂屋、四ツ溝、祇園坊、葉隠、・・・

など何れも渋柿。そして全国ブランドの「富有柿」がある。此れも元を質せば岐阜県の居倉御所と言う地方品種から生
み出された(05/11/5の毎日Sより一部引用)。そして木の実は満月に採るのが良い。満月には木の上に水分が凝縮
するので其の瑞々しさが美味しさとなるからだ。

また木の実には成木責め(別項を参照)と「木守り」とがあり、「木守り」は全部を収穫せずに最後に一つだけ残して置く
と言う昔の人の配慮である。此れは人間と共存している猿や熊や小鳥たちの取り分にと言う優しい配慮であり、もしくは
次年の豊作を祈る行為とも言われる。

科挙・・・・・・・官吏登用試験。時代によって科目が違い、唐代では秀才・明経・進士・俊士・明法・明算の6科目。宋
代では3科目、試験の段階には郷試・省試・殿試の3種があり、殿試は天子自ら行った。▲朝鮮では秀吉が全国統一し
た頃、朝鮮王朝で行っていた士族(士太夫、地方の有力者)の官吏登用試験。

合格者は両班(ヤンバン)と言う、文科、武科、雑科に分かれた。文科は朱子学や論語、武科は武術、戦法。雑科は医
学・通訳その他であった。東学・西学・中学などに分かれて郷校で教育した。やがて16cには書院が地方の教育の場と
なった。17cから民衆にも広まり、冠婚葬祭も儒教によって行うようになった。

忠義・孝行・貞操・道徳を国家が表彰するようになり、美風が広がった。15c半ばにハングル文字が出来たので漢字と
共に教えた。だが秀吉の朝鮮出兵により関係が悪化し、徳川時代に回復した。朝鮮通信使が将軍就任時に対馬から
江戸まで12回やって来て朱子学の学習や漢詩の交換が行われた。

今でも韓国では目上の人の前では喫煙・飲酒を遠慮し、特に遺体に敬意を払う(▲以下は06/9/18のNHK教育TVより
引用)。

華僑・・・・・・・昔クーリーと呼ばれる肉体労働者たちが南アや米西海岸へ出稼ぎに出た。20cの中頃まで華僑の仕
事の中心は「3つの刀」だった。菜刀(コック)、剃頭刀(理髪師)、剪刀(裁縫師)である。だが今や彼らの仕事も多角化・
専門化して其の経済力と組織はやがて世界第四の極になるとも言われている。

インドネシアには740万人、タイには720、日本は第13番目で48万人の華僑がいる。日本最大のチャイナタウン横浜中
華街では06/1/29に春節(旧正月)を祝い、また/7/19には「関帝誕」のパレードがあった。関羽を祀る関帝廟は商売の
守り神であり、其の誕生祭(関帝誕)は中華街最大の祭りの一つ。

世界各地の華僑は同族・同郷・同業をベースに相互扶助ネットワークで連帯の強さを持つ。世界20ヶ国のチャイナタウ
ンでは外にも天帝、観世音、孔子、馬祖などの外に先祖を祀る廟(祠堂)が建てられ、祭りやパレードが行われる。先
祖を祀る寺としては禅宗寺院の例えば京都・黄檗山万福寺などに中国系の立派な墓地が多い。

彼らは先祖を敬い、血縁、地縁を大切にし、慣習、考え方に気脈を通じている。華僑はそのほか言語、文化、アイデン
ティティーを重視し、同族、同郷の外に、仕事の縁に基づく同業、または学校の縁から来る同学などのネットワークもあ
る。華僑の中でも特に連帯意識の強いのがハッカ(客家を参照)である。

ただ華僑が華人と呼ばれるのに対して客家はguest families(他所から来た客)と言う。或いは客家は中国のユダヤ
人と評されるが、客家自身は「タンポポのような存在」と自認している。至る所に生息し、根を張り、生命力が強く、料理
や医療にも役立つ存在だからだ。

客家は華僑の1/3を占める(月刊PISC・8伊豆村房一氏の記事から一部引用)。

●かぎろひ・・・・・・日の出前の黎明のほのかに赤く染まり始めた空の色。奈良県大宇陀町に万葉に縁りの「かぎろい
の丘」が造られた。

カク・・・・・・・・

格差社会・・・・・・・・世界経済は戦後、南北格差の問題が大きくなっているが、国内では小泉政権によって規制緩和
と「平成景気」が演出されて、気が付いたら中流が消えて格差社会になっていた。其れでも06/12/5に国連機関が発表
した「家計調査」の数字の上では日本が一位の資産国であると言う。

其れによれば、世界の冨では1人2000万円所有の日本が一位である。ただ購買力平価では日本はスイスや米国、英
国などを下回った。貧しい地域ではコンゴが1人当り180ドル、エチオピアは193ドル。世界を仮に10人のグループにす
れば、1人が99%の冨を独占し、残りの1%を9人が分けている状態だと言うのですが・・・・実感ありますか。

格式・・・・・・一般の会話で、「あの家は格式が高いから」等と言えば其れを聞いた人は「敷居が高い家」と見たり何
となく分ったような気分になる。ただ観念的には何となく納得出来ても実際の事は良く分らないものです。其処で辞書を
引いてみると、格式とは「規則 制度」。或いは「身分・家柄に関する制度」と有る。

だが、社会通念として格式が「制度」と言えるものなのか疑わしい。其処で本来の格式を言えば其れは例えば鏡と御堂
の様式に見られる。鏡はミラーの事ではなくて、古墳にも埋納された銅鏡の例えば「方格規矩鏡」です。「方格規矩鏡」
とは円の中に方形のデザインが施された鏡ですが、古鏡は凡そ同様の様式でデザインされている。

何れも正確な分度器を兼ねていました。此れは鏡が、円い天を方位で確認する神器であったからです。次に御堂も「天
円地方の理」による様式が見られる。御堂に於いても、円い天を方位で確認するために、方形の建物で観測する基準
点として、角度や寸法などにも細部にわたって緻密な整合性が様々に図られていたのです。

此れが格式の具体例と言えるのは、別項の「天円地方の理」、「御堂」、「シトミ」を参照頂ければ判明する。或いは天文
観測以外の例では、相撲の場にも格式の具体例が見られます。

以上、格式とは、円と方格と言う整合性(合理性・一貫性)を基に形作られた一定の規矩様式の建物、もしくはそうした
簡素を旨とした場に於ける一定の有職故実の儀礼、もしくは其の下で続けられる品位のある行為でした。御堂には当
然其の格式に則った定法があり、例えば茶道にしても、そうした御堂の場から派生した作法の一つでした。

つまり観測や競技の目的の為に様式・格式・方式に則る場が作られて、其の下で従事する者の為に合理的な規格や
儀礼・作法が作られたと言うのが順序ではなかったか。

とすれば、本来は「制度やソフトよりも寧ろハード」が先にあり、その後に於いてその場に携わる身分や家柄とか、権力
誇示的な荘厳・華美による威厳や堅苦しさが後の時代に儀礼的に付け足された。昔からの伝統的・制度的な儀礼や作
法が時代が下るにつれて本来の目的を見失い無意味になっている。

此のため今は全く後者だけが誇張または尊重されているのではないか。

核開発の経過・・・・・・・1945年7月、米が世界初の核実験。8月に広島・長崎に投下。49年8月、ソ連が初の核実
験。52年10月に英国が初の核実験。57年7月にIAEA(国際原子力機関)が発足。60年2月、フランスが初の核実験。63
年8月、米英ソがPTBT(部分的核実験禁止条約)に署名。

64年10月、中国が初の核実験。68年7月、NPT(核不拡散条約)に米英ソなどが署名。70年3月にNPTが発効。74年5
月にインドが初の核実験。「平和目的」を強調。76年6月に日本がNPT加盟。85年12月、北朝鮮がNPT加盟。89年12
月、米ソ首脳会談で冷戦終結を宣言。91年2月にソ連崩壊。

92年3月、中国がNPT加盟。同年8月、フランスがNPT加盟。93年3月に南アが過去の核開発を明らかにして核廃棄を
宣言。95年5月、NPTの無期限延長を決定。96年9月、米英中仏露の核保有国と日本などがCTBT(包括的核実験禁
止条約)に署名。

98年5月にインド、パキスタンが核実験。99年10月、米上院、CTBT批准を否決。2003年1月、北朝鮮がNPT脱退を表
明。同年12月、リビアが核兵器など大量破壊兵器を開発していた事実を認めた上で、即時無条件の廃棄受け入れ発
表。04年2月、パキスタンのカーン博士が中心の「核の闇市場」発覚。

06年7月、国連安保理事会が、イランにウラン濃縮関連活動の全面停止を求める決議採択。同年9月、イランのアフマ
ディネジャド大統領がアナン国連事務総長との会談でウラン濃縮活動の停止を拒否。同年10/9、北朝鮮が「核実験に
成功」と発表。以上、06/10/11の朝日新聞より引用。

核拡散防止条約(NPT)・・・・・・・米ソの冷戦後に核は闇取引が活発化した。インドやパキスタンはNPT(核拡
散防止条約)を「特権的な核5家族の独占」による核のアパルトヘイト(人種分離政策)として此れを批判して初めから入
っていない。

旧ソ連の各施設の管理が問題となったが、米国でも黙認していた時期があったのでパキスタンのカーン博士の取引が
暴露したときには手遅れだった。核兵器にするにはウラン濃縮技術が重要であり、其れには遠心分離機が要となる。

リビアに対しては直前で中止させる事が出来たものの、北朝鮮には六カ国協議でも打つ手がない。05/5/28日のNPT
会議では米国がイランに再処理停止と施設解体を求めるなど非難の応酬となり、「核軍縮、核不拡散、原子力の平和
利用」の全分野で合意形成に失敗した。

此れは20ヶ国の演説による実質的な成果マイナスの「後退劇」であり、「五億円のトークショー」だった。力で押さえ付
けるのも限界であり、核拡散に効く特効薬は当面ないだろう。例えば08/10月、裏情報によれば米国のブッシュは日本
を裏切り、北朝鮮と和解して今までの話を有耶無耶にした。

裏取引でブッシュが北朝鮮のウラン鉱山を手に入れたからである。とすれば此れによりまた再び日本の外交力が問わ
れよう。米国のイラク戦費と米国発金融危機に当たり、巨額の資金提供だけ約束させられて・・・・・、肝心の拉致被害
者問題も核封じ込めの狙いも反故にされるとは・・・(「北朝鮮」を参照)。


核実験・・・・・・・ウランやプルトニウムの核分裂・融合反応をオモチャにする行為。1945年に米国はニューメキシ
コ州アラモゴードで最初の実験を行い、其の効果が大きい事を確かめた上で同年の8/6、広島市に原爆投下をして1
4万人の犠牲を出した。続いて8/9には長崎市にピカドンを落とした。

それに対して戦後、日本人が教会の鐘・カリヨンを鳴らして「平和を祈る」のは変です。懺悔すべきは「非白人・非キリス
ト教徒なら幾ら殺しても良い」とする偽善を正義として、原爆を落とした米国の側であり、彼らが懺悔して詫びなければ
犠牲者の鎮魂にならない。米国は60年目の05/7/17になって先の実験場を初公開した(「ビキニ」1954を参照)。

06/10/9には北朝鮮が「地下核実験に成功した」と発表した。規模にしてTNT500(0.5キロ)トン程度なので「原爆として
は小さい」としてプルトニウム型(別項参照)の可能性、及び此の実験が失敗したとの観測もあるが、不発弾や不漁爆
薬を集めて処理した物であろうと政治的効果は大いに成功したと言えよう。

日米韓の政府は今回もまたハンコで押したような紋切り型の批難声明を読み上げた。しかしインドもパキスタンもNPT
(核拡散防止条約)には初めから参加していない。北朝鮮も03/1月にNPTから脱退している以上、外国の批難は何れ
も口先だけの「犬の遠吠え」であって何の対策も採れないのである。

独立国が自国内で何回核実験しようと自由勝手なのだ。寧ろ米国の様に日本に2回も投下し、ビキニでも人類をモルモ
ットにした。以来2050回も核実験を繰り返し、ソ連も其の後を追った。うち500回以上も大気中で爆発させた。最後は
1980年に中国が行った。

何れも大量の「死の灰」が地球上に拡散したので、「雨に濡れたら髪の毛が抜ける」と心配された。更に米軍はコソボで
もアフガンでもイラクでも劣化ウラン弾をぶち込んで来た。帰還兵士の多くも癌発症して苦しんでいる。其方のほうが寧
ろ問題ではないかと北朝鮮は見透かしている。だが日本主導で国連安保理は北を制裁しようとしている。

イスラエルの事は何も言わずに北だけを問題にするのは不当差別ではないか。しかし06/10/15には満場一致で北に
対して制裁決議を採択。此れは言わば集団イジメである。ただ北の原爆の外交的な効果としては1つは一般に言う対
米外交カードの強化であり、もう1つは日本向けの示威であり、第3として実は北朝鮮と米国の対日謀略である。

米軍は此れで沖縄駐留を強化できる。自民政府も改憲し易くなる。従って海外派兵の準備が出来る。こうして三方丸く
収まると言うカラクリです。北朝鮮は此れ(日本を脅かす事)で米国にまた恩を売った。知らぬは極楽トンボで反対を叫
ぶ日本人だけである。

もし其れがないとすれば北朝鮮は少なくとも日本海に配備した日米の海軍と人工衛星の探知方法と解析力を逆探知し
たに違いない。日韓の地震観測ではマグニチュード3.5(韓国)、日本では4.9(松本)と計測した。

★<TBS>は、アメリカの地質調査所は、北朝鮮北東部で日本時間の午前10時35分にマグニチュード4.2の地震を
観測したと発表しました。時間と場所などから、核実験によって発生した地震。<東京新聞>は、揺れの状況から地震
波は「人工的な発破などによるものであることは確実」と述べ、核実験によるものであると強調。

地震の発生現場は北朝鮮咸鏡北道の花台郡とした。次に「東京新聞」には最高で火薬800トンに相当 韓国の研究
所が指摘【ソウル9日共同】韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮の地下核実験によるものとみられる地震波を確認し
た韓国の地質資源研究院は9日、「TNT火薬約400−500トン、最高で800トンに相当する」と指摘した。

揺れの状況から地震波は「人工的な発破などによるものであることは確実」と述べ、核実験によるものであると強調。
地震の発生現場は北朝鮮咸鏡北道の花台郡とした(2006年10月09日 15時06分)。

また読売新聞が「東大地震研究所の阿部勝征教授は「過去の米国や旧ソ連での核実験のマグニチュードから類推す
ると、今回の実験は広島型原爆の数分の1、0・5 3キロ・トンと推測される」と報じた(★以下はGoogle アラート06/10/
10より)。

何れにせよ放射能の測定までは無理なのだ。なのだが10/9の暦方位の逆方位では東京に向けたモノである。北が東
京に放射線を飛ばす意思がなかったとしても、また距離が遠いとしても東京には影響が出る時期だった。だが中馬防
衛庁長官は休日であり、前後2日間党務で不在だった。大阪へ行っていたらしいが詳細を明かさず逃げた。

米中が「世界の危機」と表明したにも関わらず、日本の直接責任者が留守であり、此の程度の責任感で良いのか、と
危機管理意識の欠如を10/11の国会で民主の柳田議員が指弾した。日本は安保理の議長国ではないのかと。
所で米国は過去2000回以上の核実験をしている。

日本が核アレルギーで核実験に反対するのは分かるが、北朝鮮の1発だけを声高に言うのは片手落ちである。まぁ北
は13発持っているとも言われるが、日本が感情的に過剰反応するのはイスラエルのハルマゲドンに道を開く事になる。
「日本や韓国は過剰反応してはいけない」と英NGOのレベッカ・ジョンソン女史も06/10/11の朝日記者に警告した。

騒げば騒ぐほど米国を利するだけであって日本の損になる。気象庁は直後に起きた福島県の地震を北の二回目の核
実験と誤認して発表し、韓国や中国から否定されると言う恥をかいた。後に訂正したが過敏に反応しては科学立国日
本も疑われよう。ただ黄砂が気になる(「放射能」、「黄砂」を参照)。

北核実験、電離圏でも観測 電子数変動 京大チーム ・・・・・・06/11/5「産経新聞」北朝鮮の核実験直後、日本の
上空約300キロの電離圏で電子数の変動があったことが、京都大大学院理学研究科の齊藤昭則助手らの解析で明
らかになった。

電子数の増減は北朝鮮に近い日本海側から日本全域に同心円状の波として広がっており、爆発による地震の影響と
みられる。4日から神奈川県相模原市で始まる地球電磁気・地球惑星圏学会で発表する。

研究チームは国内約1200カ所にある国土地理院のGPS観測点で、上空のGPS衛星から地上に送られてくる電波の
わずかな時間差をもとに電離圏の電子数の変動を計測している。

核実験直後の10月9日午前11時半〜正午のデータを調べたところ、全電子数の0.3%程度の急激な増減が日本海
側から秒速200メートルで広がる波として観測された。

北朝鮮の核実験による地震はマグニチュード(M)4.9。同様の電子数変動は通常の地震でも起きるが、M4クラスの
小さい地震で観測されるのは極めて珍しいという(地震 に関する Google アラート11/05)。

★【核開発】3度目の正直?…韓国政府、「核実験場」再修正<朝鮮日報 - South Korea>韓国地質資源研究院の地
震研究センターは15日、新たに入手した中国の四つの観測所のデータを交え、総合的に分析した結果、震源地を北緯
41.275度、東経129.095度に修正した(地震に関するGoogleアラート06/10/16)。

続いて<中央日報 - South Korea>によれば、韓国地質資源研究院地震研究センターは北朝鮮核実験位置を北緯4
1.275度、東経129.025度(咸北葛州郡マンタプ山近隣)と最終的に定めて15日発表した ...(地震 に関する
Google アラート06/10/17)。此方の科学の精度が二転三転である。

軍事衛星による監視はどうだったのか。また日本ではニュートリノの検出を神岡でしているので検出されると期待した
が格別変化は無かった。核実験でニュートリノが検出されたケースは米国でもなかったようである。

其処で全国で大気中のチリの緊急測定を始めたが放射能の検出が中々出来ない中で、10/17日になって漸く米政府
関係者が「プルトニウム型」(別項参照)、つまりミサイル用の可能性と述べた。

何れにせよ人類は核競争に走り出した。「第3次世界大戦がどのように行われるかは私には分からないが、第4次世
界大戦で何が使われるかはお教え出来る。石だ!」(アインシュタインは語る」大月書店)。

核兵器・・・・・・・広島型原爆はリトルボーイ(エノラゲイを参照)であるが、核弾頭は現在27250発分布している。自
他共に「唯一の核被爆国」と認知の日本も今は、皮肉にも「米国の核の傘に守られている」と信じ込まされているが、此
れだけ核が拡散していれば其うした触れ込みを信じるべきではない。

安保条約と核抑止力の核依存性(他力本願)は矛盾であり、幻想でもあると見た方が良い。其の点でカナダの軍縮大
使だったダグラス・ロウチ議員は、「非核国」とNGOが手を結んで核廃絶のイニシアチブを取ろうと提唱した(05/10
/1毎日より大部分を引用)。

核兵器電算機開発・・・・・・・現在使われているコンピューターはノイマン型である。ノイマンはハンガリー出身の
数学者であり、原爆開発のマンハッタン計画では、地上に最も大被害を与える爆発高度の計算をした。また爆撃地の
選定にも参加して、広島、長崎など4つの非軍事都市の攻撃に賛成した。

工場地帯では、爆発の規模に見合わないと計算したからだ。電算機と原爆開発、其れに経済理論でも彼は20世紀の
新たな文明の扉を開いたとして、「悪魔的」天才とも評された。ノイマンと共に原爆開発に携わった米国の物理学者ア
イ・ラビは、「人を殺す事は如何に容易いものか分かった」、と反省の言を吐いた。

だが反省しようと逆立ちしようと、起こしてしまった悪魔としての結果責任を取る事にはなっていないだろう。

核兵器保有の状況・・・・・・・色分けの明細は★NPT加盟の核保有国(米英中仏露)。NPT非加盟国(インド、パ
キスタン)。★核開発が疑われている国(イラン)。★事実上の核保有国(イスラエル)。★核開発を放棄した国(南アフ
リカ、リビア、イラク)。

弾頭数の比較ではロシア16000以下。米国10300以下。中国410。フランス350。英国200。イスラエル100
〜170。インド75〜110。パキスタン50〜110。イラン?(以上、06/10/11の朝日新聞より引用)。

核抑止・・・・・・・核大国は米国である。其の米国の支配を撥ね付けるには核保有国となれば良い、とする世界
の趨勢から核拡散時代となった。キューバでもそうだったが、1発3500万円くらいで核が手に入る時代だ。イラクのフ
セイン政権や北朝鮮が槍玉に上ったのもこうした懸念が第一だった。

核は米国が「世界の警察官」として一極集中的に独占する必要があり、其処に抑止力の期待が有った。唯一の核被爆
国である日本はそんな米国の善意に期待して米国一辺倒で付いて来たのだろう。所が北朝鮮ばかりではなく04/11
には韓国の無届け濃縮実験が暴露した。

他方この頃に、イランに対してヨーロッパが経済的な圧力をかけて核保有を断念させる事に略成功した。英独仏が11
/14、イランのウラン濃縮停止を発表した事でIAEA(国際原子力機関)が検証作業に入る事となった。世界の核抑止
の信頼関係はイラクを潰した米国の武力ではなく、ユーロの対話式外交力に期待する時代となって来たようだ。

しかしイスラエルなどはとうの昔から100〜200発を保有していたとロシアの参謀総長が05/11末に暴露した。此れ
は同時に米国が二重基準で対処している事を暴露したものである。日本が重視する国連も米国の傘もこの様な嘘で成
り立っている事を日本も弁えるべきである。

次にイランのアフマディネジャド大統領は06/4/12「核燃料サイクルに必要なレベルの濃縮ウラン製造に成功した」と宣
言した。米欧は此れに反発を強めており、経済制裁を含めた安保理の論議が加速しそうだ(同日の朝日新聞)。だが
活発化すればするほど米国を増長させて、「世界の脅威は米国」にしたのではないか。

★核融合と核燃料サイクル・・・・・・・近年「常温核融合に成功した」とのニュースが世間を騒がせたが、アレどうなっ
たんですかネ。自然界では普通に行われている事でも近代科学では当然無理なのでしょう。

其れに従来からトカマク型と呼ばれる「夢の」核融合実験炉(ITER)が世界各地で計画されて来たが、此れが問題だ
(「エネルギー」、「クォーク」を参照)。

此れは海水を原料とする夢の理論とは言えども、巨大なコストを要する設備費と巨大電力を浪費するだけで其れに見
合う電力を取り出せない。よって日本とフランスしか計画はない。しかも此れが実現した場合は、ガンマー線の被爆防
止対策が問題であり、また膨大な放射性廃棄物の処理が深刻になる懸念から何処の国でも成功していない。

其れを日本が次期エネルギー対策で有望として計画している訳ですからお目出度い。既に95年に、核燃料サイクルの
高速増殖炉「もんじゅ」事故があって不信感が高まったが、今回04/7/11は、19兆円もの核燃料サイクル費用に
ついて、国民負担を求める議論の中で、核燃料処理費「隠し」が発覚した。

旧通産省が、使用済み核燃料を再処理した場合と、直接処分した場合のコスト比較を既に前から試算していたにも拘
わらず隠していたのがバレたのです。直接やれば1kwh当たり1.23円で済むのに、再処理したら2.3円と高くつくの
を分かっていても隠していたのです。

再処理は危険が大きい事に加えて、割高と分かっているのに核燃料サイクルを巨費を投じてまた進める事は全く意味
がない訳ですが、既に3月の国会で同じ日下・資源エネルギー庁官が「比較は存在しない」と虚偽を答弁していた。彼ら
のエゴの為に虚偽で「ごり押し」を図る以上、国民は此れに何も期待できないのだ(「原発」を参照)。

学問・・・・・・・・科学や天文学や医学など、凡そ「学」を付けるものなら学問であるが、科学や文学にしても、学問と
は真理を求めて法則性を突き止める事である。所が今は専門化が進んで縦系列で枠を嵌めてしまう。学問はボーダー
レスでも良いのに専門性と系列性で分類して縦割りの枠を嵌めてしまった。

しかし分類と分離を進めれば真理から遠ざかってしまう。真理の探究が無理ならば法則性に学ぶ事だ。しかしランク付
けによって仕切って予算を取るために小学・中学・大学・・・などの枠(仕切り)を嵌めた。だから実際、現代科学やアカ
デミックな学問は権威に溺れて何れも出来なくなっている。

このため単なるイデオロギーや知識の寄せ集めに労力を使い、予算を食い潰して奢ってしまった。ですから科学は知
恵がなく、発明も発見もなく、学問は偏って誤解を重ね、国民の抱える諸問題に対する命題にも課題にも何ら答えられ
なくなった。

従って大学は学園と化したが権威や金権主義や就職の手段としての人気は有っても役立つ学問がなく、衰退の一途で
ある。

神楽・・・・・・・・・神を楽しませる舞楽。今はボランティアを装って演じるビジネス。

神楽獅子・・・・・・・・・・神楽に使う獅子。常陸獅子の場合は桐材を張り合わせて木組みを作り、荒彫りの後に磨く。
其処にカヤや和紙、ガーゼなどで下張りしたものに何十回も下地を塗り、仕上げ塗りをして磨く。本塗りの後に金箔を
張り、馬の毛を付けて完成する(狛犬・唐獅子、獅子座、獅子舞、を参照)。

学力の低下・・・・・・・今は学力の低下が問題になっている。ただ、其の学力が問題です。今のような学力が無意味
な事を良く分かっているから若者が無関心なのでしょう。ですから別の文化の生まれる時に来ていると思えば良い。戦
後の政教分離政策により神仏を排除し、特に日本史を抹殺して神話として葬った。

そんな政治的な脚色をした教科書による知識偏重、詰め込み教育の学力などは、もう邪魔なのです。世間で役に立
つ、もっと真実や真理が期待されている。或いは感性でしょうか。それとも昔からの律義さなどが学力よりも貴いと思い
ます。外国にはないが、日本にはまだ其れらが有ります。
 
家訓・・・・・・・大坂では太閤さんの時から淀屋が興隆を極めた。米相場を仕切って大繁盛して淀屋橋(別項を参照)
を造ったが世が移り、徳川の時代になって贅沢を理由に幕府から全財産没収となった。その後、享保の改革となり、世
の中は一変に不景気になった。淀屋と並んで鴻池があった。

鴻池は大名貸し(金融業)であったが、「分限を弁える」と言う家訓を元に質素倹約を守っていた。此処から大坂の商人
たちは各々家訓を遺した。「金」の字をバラして「人二ハ心棒が第一」と墓石に刻んだり、扇や唐傘を喩えて教訓とした
り、「商いは損して得(徳)取れ」と教えた。

ゼニカネだけで暴走すれば後が続かない事を戒めたのである(06/6/15のNHK教育TVで劇作家の藤本義一氏)。

▲影・・・・・・・
▲火刑・・・・・・・火あぶりの刑。
▲掛け衣・・・・・・亡くなった人の着物を掛けて偲び、弔う事。本堂の天井から吊り下げて並べて掛けた寺がある。


家系図・・・・・・系図には氏族を川上から川下の子孫まで書いた縦系図と横系図があり、後者は縦関係ではなくて横
並びの親族系図などである。外に古の日本の伝統的な系図として「円系図」があったと推定する。別項の「円系図」を
参照。

かけん・・・・・・・
▲かこ・・・・・・・カコ。水夫。

加工食品・・・・・・・食品を乾燥食品や冷凍食品にしたもの。主に肉類など腐敗し易いものを防腐剤などを入れて保
存食としたもの。だが肉類は加工食品ではない生肉でもBSEなどで問題である。其れを保存処理したものなどはより
問題と言うべきだが、現在の食料品売り場には殆どがこの種の加工食品である。

「食品の裏側」(東洋経済新報社)によれば、廃棄寸前のクズ肉が30種類の添加物でミートボールに!コーヒーフレッシ
ュの正体は、水と油と「添加物」!「殺菌剤」のプールで何度も消毒される、パック・サラダ。インスタントラーメンより添
加物が多い、減塩梅干。ゼリーで増量し、「雑巾ハム」と呼ばれる、特売ハム・・・・・・・等。

知れば怖くて食べられない。「スピードを善」と誤解した今の風潮に支えられて加工食品が全盛の感があるが、安さ、便
利さの代りに、私たちは何を失っているのか。日本の今と将来を考えるべきである(食文化を参照)。例えば産地偽装
は元からあったが、07年から食品偽装が毎日のニュースとなった。

「カゴメの歌」の真解・・・・・・・この歌は「カゴメカゴメ、籠の中の鳥は、何時何時でやる、夜明けの晩に、鶴と亀が
滑った、後ろの正面だーれ」と言う、実に謎めいた童歌である。其処で、先ず、分る部分を抑えてから次に謎の部分に
迫って見たい。

カゴメとは日本では「篭目」の事であり、西洋では「ダビデの紋章」と言われる。六角形の中心部には一点が付く場合も
有るが、何れにせよ古の日本では古鏡の文様に此の印を入れたケースが何件もある。従って「籠の中の鳥」とはカゴメ
マークの鏡の中心の「鈕」の部分であるが、此れは単に「取手」ではなくて「主神」を意味した。

鏡とは上記したようにかつては天子の暦盤、時刻盤であった。従って「何時何時でやる」と言う意味は、「主神が何時出
て来られるの?」と神の再来を期待し、歌っている訳です。其れにしても次の「夜明けの晩に」と言う部分が謎である。

普通の時間の流れは、晩が過ぎてから「夜明け」となるのが自然であって、此れとは逆に「夜明け」が先に来ると言う矛
盾した歌になっているからですが、此れは故意に、力づくで何者かがこの世を逆転し、暗くした事を暗示している。其れ
を次の「鶴と亀が滑った」と言う語句で補強しているように見えます。

鶴亀は長寿の縁起物の意味とは別に、南北とか足の数から「2:4」と見る鶴亀算、其れに「表・裏」の意味もある。鶴は
北大陸から南の日本にやって来る渡り鳥だが、亀は甕に通じ、甕は北、即ち「玄武」でもあり、北は「天子南面」の位置
に当たる。つまり君主の位置である。或いは鶴はトリの事ではなくて、「吊る」事を示した。

鏡には亀甲のような紋様がある。しかも亀が這うように平面で使った。其れを逆に「吊る」ようにした事を言い表したも
のかも知れない。此れが「鏡垂らし」の事実である(タラシ王朝を参照)。つまり渡来政権が日本の古式暦法を奪って日
本を乗っ取った物語をわらべ歌に託して伝えたものと見て良い。

何れにせよ、鏡の南北・表裏を逆転させ、其れまでの伝統的な正しい日暦を作るための、鏡の祭り事を奪い、其れに
代わって陰暦に変えた勢力があった事を意味する。よって本来、表に出ていた亀形の天(太陽)神が、ツルツルの、ノッ
ペラボーの月神的な銀色のミラーに化かされてしまった。

従って今でも各地の神社では鏡の使い方を知らず、ただ鏡を「ご神体」として立て掛け、或いは首吊りのようにブラ下げ
て見せています。此れは渡来勢力に対して「無条件降伏」を示し続けている形を示すものです。其れを籠目の歌は、実
に悲しく嘆かわしい事と歌い、次に「後ろの正面だーれ」と歌った。

「だーれ」は「誰」と「垂れ」と重ねて補強しものである。ツルツルの丸い尻面(銀板)の裏に隠された真の主神は一体ど
なた様だったのか、を問い、其れが今「垂ーれ」(首吊りのようにブラ下げらた)た様になっている事を恨み、悲しみ、わら
べ歌として訴えているのではないか(「鏡」、「円札」を参照)。

★カザフスタン・・・・・・・・カザフとも言う。英語ではカザック。蒙古系の遊牧民。アルタイ・天山山脈、黒海に囲まれた
国。ソ連の共和国の一つとなった。首都はアルマ・アタ。鉱山資源がある。隣国のウズベキスタンはまだ旧ソ連の後遺
症から抜けられず石油も出ないのに対して、カザフでは近年に石油が産出して各国の人気の的。

石油の高騰で経済成長が年に10%の好景気が続く。

火山・・・・・・噴火する山。身近な所に火山がある日本列島は、此れを「火山列島」と見て不安に思ってしまう人も多
いが、氷河時代には日本列島に住む人たちを生きながらえさせた大恩人である。そして今も時々島を増やし、或いは
火山灰を降らせて国土を広げてくれている。

のみならず忘れた頃になると新たな息吹きを齎して、列島を常に生き生きとさせ、元気にさせて、其処に住む日本人を
常にエネルギッシュにさせている。しかし日本の専門家は従来、活火山、休火山、死火山と言う分類をして来た。それ
らが余り当てにはならない事が分かって来た。

気象庁は現在、指定済み5火山に追加して05/1/22日に7火山を追加した。浅間山・伊豆大島・阿蘇山・雲仙岳・桜島、
及び九重山・霧島山・薩摩硫黄島・口永良部島・諏訪之瀬島・草津白根山・吾妻山の7火山である(「噴火」を参照)。

火山灰・・・・・・巨大噴火を破局噴火(スーパー・ボルケーノ)と言う。過去12万年間に100立方キロ程度以上の噴出
物を出したのは北海道の屈斜路や九州の阿多カルデラ(鹿児島湾)、東北の十和田。

中でも2.8万年前に起きた鹿児島湾の姶良(あいら)カルデラ噴火では、火砕流で南九州一帯の生物は全滅、火砕灰が
全国に飛んだ(06/9/18朝日記事より)。


火山噴火・・・・・・火山の噴火による年代別の死者数では1926年に十勝岳で5人、1822年、洞爺湖・有珠山で50
人、昭和20年に3人、北海道・駒ヶ岳で明治29年に1人、1741年に渡島大島(北海道)で溺死者1467人、慶応3(1867)
年に蔵王山で3人、1900年に安達太良山で72人、1888年に磐梯山で461人、1410年に那須岳で180人余り。

明治32年に草津白根山で2人、1596年には浅間山の噴火で死者多数。1721年に5人、1783年に1151人、明治42
年に2人、昭和30年に6人、昭和36年に1人、昭和47年に11人、昭和61年に1人。三宅島では1940年に11人、青
ヶ島では1785年に140人、昭和53年に31人遭難。

雲仙岳では1792年に約15000人、1995年に死者不明44人、霧島山では1235年に死者多数、1717年に2人、1895年に
4人、1896年には2人、1900年に2人、1923年に1人、姶良・櫻島では766年に死者多数、1779年に153人、1781年に
15人、1914年に58人、1941年に1人、1955年に1人、1974年に3〜5人。

口永良部島では1934年に8人(以上「理科年表」より)。

また昭和新山の場合は犠牲者のない噴火で山となった。しかも貴重な観測結果を残した。戦時中に軍はこの有珠山の
地動も、1944年の紀伊半島沖地震(死者不明1223人)も隠していたのであるが、麦畑が一年三ヶ月で海抜406mの昭
和新山に一変するまでの一部始終を山麓の郵便局長が定点観測してスケッチし続けていた。

学者や政府ではなくてこの素人の経験と記録が後の有珠山の研究に寄与し、77年と00年の噴火の予知や避難の判
断に生かされた(05/9/7の毎日記事より一部引用)。

海外では例えばセントへレンズ山の噴火が1980(昭和55)年5/18日の08:32に有った。其れまで3月から噴煙を上げて
いた。地震も数回起こっていた。当日、M5の地震と共に爆発して、円錐形の美しい山容が吹き飛んで凹んだ間に変わ
った。山は400mも低くなっていた。死者不明は57人だった。

噴煙が1万mに達した。その後に日本などが冷夏となり、東北の稲作地帯では稲穂が実らず大凶作となった。米価と
野菜とが値上がりし、衣類もエアコンも売れなかった。だが後日、其の原因がセントへレンズではない事が分かった(セ
ントへレンズについては読売テレビ05年の「今日は何の日」より引用)。



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